安彦考真さん「本業、自分」 超ポジティブな年俸0円Jリーガー
(画像=『さくマガ』より引用)

安彦考真さん「思い立ったら即行動」

ーー行動力が自分の長所だと気がついたのはいつなんでしょうか?

僕の尊敬している人に学生時代にブラジル留学した話をしたんですが、「安彦君のいいところは思い立ったら即行動なんだよ。それはブラジルに行ったことが証明してる」って言われたんですね。

そのときに「えっ?」って思って、はじめて気がつきました。思い立ったら即行動するって自分にとって当たり前のことだったので、行動したことに成功も失敗もないと思っているんですね。講演とかでも話しているんですけど、「行動」っていう字を自分では「考動」にしたいと思っているんです。考えて動くというのをセットにしたいんです。

ネガティブをポジティブに変換

ーー最近、怪我をされましたが、話をしていると明るくポジティブに見えます。モチベーションやメンタルをどのようにコントロールしていますか?

ヒザを怪我しちゃって、いまリハビリしているんですけど「なんで俺は復帰しようとしてるのかな?」って考えたんですよ。39歳で仕事を辞めてJリーガーになろうとして、実際にJリーガーになって。

「なんで来年もJリーガーでいたいのか?なんのために?」って、考えていたら天命とか使命っていうのが生きるうえでのモチベーションなのかなって思ったんです。そのときに、マイナスのエネルギーをプラスのエネルギーに変える、ネガティブをポジティブに変換できる人でいたいと。

その理由がなんなのかを考えたときに「小学生の頃にいじめられていたこと」と、過去に友人が1人自殺していて、「自殺というものに納得がいっていない、容認できない」ということがあったんです。弱者の味方でいたい。僕も弱者だから。

「弱者に手を差し伸べられる社会」に変換できるような大人になりたいという気持ちがあるんだと思う。いろいろな壁にぶち当たっても、「もっと見てくれ。ぶち当たったときこそ見てくれ」と。壁にぶち当たってるときに誰かが手を差し伸べてくれたら、「その手を差し伸べた人の姿を見てくれ」、「こうあるべきじゃない?」と。

そうすれば社会がもっと寛容になると思っているんです。

クラウドファンディングを利用してJリーガーに

ーー安彦さんはクラウドファンディングを利用してJリーガーになりました。すごく面白い取り組みだと思うのですが、なぜクラウドファンディングに目をつけたのか教えてください。

元々、Jリーガーを目指す前に不登校の子どもが集まる学校で講師をやっていたんです。そこで先生として、生徒に教えるためにいろいろなことを調べていたんですね。そのときにクラウドファンディングという存在を知り、面白い仕組みがあるなと思ったんです。

それで、クラウドファンディングの話を生徒にしたんですけど、あるときに生徒が「あびさん、俺クラウドファンディングやったよ。1500円のうち300円しか集まらなかったけど。」って言ってきたんですね。

そのときに愕然として。僕は普段から「10回の素振りより1回のバッターボックス」って言っているんですけど、その生徒はすぐにバッターボックスに立ったんですよ。でも、「俺、ずっと素振りしてるじゃん」って思って、これはやるしかないなと。

安彦考真さん「本業、自分」 超ポジティブな年俸0円Jリーガー
(画像=『さくマガ』より引用)

安彦考真さん「”本業、自分”を意識していきたい」

ーーサッカー以外のブランディングという面で安彦さんが注目しているサッカー選手ってどなたですか?

Jリーガーだと浦和レッズの槙野君はすごいなと思いますね。彼はバッシングを受けた時期もあったけど、彼なりのセルフブランディングをしてきて、いまは髪型をマネする人もたくさんいるじゃないですか。

キャラとしても面白いから、サッカーを知らない人でも槙野君のことは知っているということも多いんじゃないですかね。多分、槙野君は街を歩いていてサッカーファン以外の人にも気づかれるJリーガーのひとりじゃないですかね。SNSも上手に活用していますし。

ーーメディアのコンセプトが「やりたいことをできるに変える」なのですが、今後やりたいことについて語っていただきたいです。

まずは、僕自身がサッカー選手という軸足をいかに外せるか。もっと「本業、自分」を意識していきたい。バッシングされるかもしれないですが、僕にとってサッカーって趣味なんですよ。趣味を最高峰の環境でやれてる、めちゃめちゃ幸せバカ野郎なんですよ(笑)。

「てめえ趣味とか言ってんじゃねえ」って怒られそうなんですけど、悪いことなの?って思ってる。サッカー好きなんだから良いじゃんって。これはもっと大きな声で言っていきたいですね。職業だとは思っていない分、思いっきりできるし。

あとは、自殺で命を落とすような人を減らしたい。先ほど友人が自殺してしまった話をしましたが、周りの人もすごく悲しいじゃないですか。辛い思いをする人がたくさんいる。だから、自殺といった選択をしない社会にしていきたいんです。

他の選択肢もあるよと。その社会を目指さないといけないと思っています。「あんた、自殺する人の気持ち分からないでしょ」と言われたらどうしようもないんだけど。

サッカーは表現の場

要するに仕組み、環境を作るということ。だから、強いものに立ち向かい続けたいんです。サッカーに関してもレベル相応のところでやりたくないのは、できちゃうから。例えば、地域リーグでプレーすればできると思うんですよ。点も取れちゃうと思うし。

やっぱ、安彦さんさすがだねって言われて、気持ち良いかもしれない。でも、それはなんの挑戦でもないんですよね。手に届きそうで届かないところで、俺なら届く! と信じられるかどうか。手に届くか届かないか、という姿をもっと映像化したい。

やりきった結果、できたに変わればいいなと。その姿を見せるためのサッカーだと思ってます。趣味だという感覚は残しながらも表現の場ではありますね。

安彦考真さん「本業、自分」 超ポジティブな年俸0円Jリーガー
(画像=『さくマガ』より引用)


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