新卒から18年半、テレビ朝日のアナウンサーとして、報道、スポーツ、バラエティなど多岐にわたる番組を担当してきた大木優紀さん(44歳)。

 40歳を超えてから、スタートアップ企業である「令和トラベル」に転職。現在は、令和トラベルが運営する旅行アプリ『NEWT(ニュート)』の広報、まさに「会社の顔」として活躍中です。プライベートでは小学生のふたりのお子さんを育てる働くママ。

大木優紀
大木優紀
 連載3回目となる本記事では大木さんが実際に体験した「夏休みの教育旅行という選択肢」について、深ぼっていきます。

連載「大木優紀の旅の恥はかき捨てて」を読む

◆夏休み、どう乗り切る?働く親にこそすすめたい「教育旅行」

 もうすぐ夏休みがやってきますね。子育て中のママやパパにとって、これは結構な鬼門です。特に、小学生のお子さんを持つ家庭にとっては、1か月以上もの長い夏休みをどう過ごすかは、大きな課題。

 我が家もスケジュール調整には毎年頭を悩ませていており、夏が近づいてくるのを、戦々恐々と感じている日々です。

 保育園までは、夏休みも変わらないリズムで登園してくれていたんですが、小学生になるとそうはいきません。日々、子ども達をどう捌いていくのか……(笑)。しかも、地獄の自由研究(自分じゃ、やりゃーしない!)も含む宿題があったり、イライラの種も多い中で、「長期休暇をどう過ごすか」は家庭単位での大きなプロジェクトのようになってきます。

 学童を利用したり、祖父母を頼ったり、習い事やサマースクールに通わせたり、いろいろな選択肢はありますが、小さなブロックで夏休みを積み上げていくのって、本当に骨が折れるんです。

 そこで、私が辿り着いたのは、思い切って「親子で教育旅行をする」という選択肢でした。小さな予定でスケジュールを組むのではなく、大きなブロックで、子どもと一緒に別の場所で学びながら過ごしてみる。

 実は、このスタイルのほうが、お金も手間もかからず、心のゆとりも生まれやすいのではないか……というのが、小学生母、6年目の結論です。