STARTO ENTERTAINMENT(以下、STARTO)の福田淳社長が6月末の任期満了をもって退任すると、「時事通信」などが報じた。STARTOは、旧ジャニーズ事務所(現「SMILE-UP.」)所属タレントの受け皿として設立され、福田氏は2023年12月8日に代表取締役CEO就任を発表。昨年4月10日よりSTARTOが本格的に始動した後も尽力してきたが、今後は新たな人物が同社を率いることになるようだ。
STARTO、代表取締役・福田淳氏の退任を「最終調整」へ
6月13日、時事通信社が運営するニュースサイト・時事ドットコムは、福田社長が6月末で退任すると報道。「後任にはテレビ局役員経験者が就任する方向で最終調整しており、6月末の株主総会で正式決定する」(原文ママ、以下同)と伝えている。
また、同日には「朝日新聞」のウェブサイトでも「『STARTO』の福田淳社長が退任へ 後任はテレビ局関係者で調整」とのタイトルで記事を配信。「関係者への取材」で判明したといい、「時事通信」と同様に「後任の社長はテレビ局関係者で調整を進めている」「6月末の株主総会で正式決定する見込み」などと報じた。
記事を受けて、STARTOの企業サイトでは、「当社役員人事に関する一部報道について」と題したお知らせを掲載。「本日、一部報道機関において、当社代表取締役CEOの福田淳が退任との報道がありました。現在、その方向で最終調整しておりますが、なんら機関決定したものではございません。公表すべき事項が発生した場合は速やかにお知らせ致します」と説明している。
周知の通り、旧ジャニーズ事務所は創業者・ジャニー喜多川氏(19年に死去)の性加害問題が大きな騒ぎに発展したことで、解体的出直しを図る事態に。同社は23年10月17日付で「SMILE-UP.」に社名を変更し、被害者への補償と救済に取り組む会社となった。
そして、タレントと契約を交わすためのエージェント会社としてSTARTOが誕生。コンサルティング会社「株式会社スピーディ」の社長を務め、女優・のん(元・能年玲奈)とエージェント契約を結ぶなど、その専門業務に精通し実績もある福田氏を迎えて再スタートを切った。