(本記事は、松本博樹氏の著書『この1冊でお金に困らない!節約ハック大百科』、KADOKAWA、2018年11月24日刊の中から一部を抜粋・編集しています)
【『この1冊でお金に困らない! 節約ハック大百科』シリーズ】
(1)「一生お金に困らない生活」へシフトする5つのステップ
(2)めざせ1億!「億り人」になる8つの重要なポイント
(3)ゴールドカードもメリットが?毎日使うものを賢く節約しよう
(4)「1000万貯金」を現実にする5ステップとは?
「貯金目標額を達成する」ためにやるべき5つのこと
お金のことを考えるうちに、このぐらいは貯金したいという目標が見えてくると思います。
目標の貯金額に到達するためのステップを順序立てて紹介していきますね。
1.何のためにお金を貯めるのかを明確にしておく
貯金したいと思ったのは、そもそもどういう理由からですか?
貯金するということは、そのお金を使って何かをしたいと思っているのではないでしょうか。
本当に貯金したいと思ったら、その理由をいつでも思い出せる状態にしておきましょう。そうでないと、何のために貯金しているのかわからなくなってしまいます。
また、目標金額も決めておきましょう。漠然と「貯金する」だけでは長続きしません。
2.現状の毎月の支出を項目ごとに把握しておく
貯金を増やすための公式は、「貯金額=収入−支出」です。貯金がなかなかできない人は、この公式を理解していないのではないかと思います。
わかったとしても、自分の収入と支出がそれぞれどれぐらいあるのかを把握しておかないと意味がありません。
収入は、月1回の給料ということで把握しやすいと思いますが、問題は支出です。
しっかりと記録をつけておきましょう。
レシートを集める、手帳に書く、スマホアプリで管理するのでも大丈夫です。
とにかく記録しておくことが大切です。
3.支出項目の中で節約できるところを見つける
次にやることは、節約できそうなところを見つけることです。
いちばん効果が大きいのは毎月払っている項目です。
固定費になるような項目を重点的に見直してみてください。
難易度が高いことを承知でいいますが、ついついお菓子を買ったり、惰性でお酒を飲みに行ったりしていませんか。
その出費は本当に必要なものでしょうか。
私はお菓子も買わないしお酒も飲まないので、そういった必要のない出費に対しては敏感です。
大事なことは、「自分の生活にとって必要なのか」。これに尽きると思います。
そういう視点で見れば、これ以上は節約できないと思っていたとしても、まだまだ節約できる項目は見つかりますよ。
4.目標金額を貯める期限を決める
最初の時点で、目標の貯金額を設定したと思います。
次は、いつまでにその金額を達成したいのかを先に決めてしまいましょう。
例えば、「今年の6月いっぱい」「年末までに!」「3カ月以内で」といった具合です。
期間はいくら長くても大丈夫ですが、あまり長すぎるとダレてしまって、目標を見失うことも出てきます。
長くても1年ぐらいのほうがいいと思います。
期限が決まっていると、目標に向かって行動しやすくなるメリットもあります。
ある程度は自分にプレッシャーをかけるのも1つの方法です。
5.強制的に毎月貯金すると確実
収支が見える状態になり、支出項目を洗い出すことができ、節約も並行していければ、あとは貯金していくだけですね。
そこでより確実に貯金していきたいのであれば、強制的に貯金が増えるような仕組みを作るのがおすすめです。
具体的には、収入が入ってきた瞬間に、毎月貯金したいと思っている金額を気軽に下ろせない状態にします。
給与から貯金額を天引きする感じ、いわゆる先取り貯金です。
ほとんどのネット銀行では、毎月定額を他行に自動入金することができます。
このサービスを利用して、貯金用の銀行口座を別にしておけば、強制的に貯金ができます。
月に30万円の収入があるのなら、月に10~20万ぐらいはまとめて貯金し、残ったお金で生活します。
状況によって貯金できる金額は変わると思いますが、毎月強制的に貯金できる仕組みを作ってしまえば、深く考えることなく貯金を増やせます。
例えば、
- 月に20万円貯金→年間240万円
- 月に15万円貯金→年間180万円
月に10万円貯金→年間120万円 この流れで進めていけば、貯金を増やすことはそれほど難しくないはずです。
もちろん収入があることが前提にはなってきますが、そこさえクリアできているのであれば、あとはムダな支出を減らしてその分を貯金にまわしていきましょう。
「収入−支出」の金額を大きくできればできるほど、貯金も簡単に増やせます。
仕組みを作るまでにいろいろとやることはありますが、一度作ってしまえば、あとは自動的に近い感じで貯金が増えていきますよ。
私はこれらのことをやり続けてきた結果、気が付けば貯金が1000万円以上になっていました。