「ちょっと幸せ」をテーマに、グルメ・美容・健康・カルチャーなど、女性にうれしい情報満載のフリーマガジン「Poco'ce(ポコチェ)」から西野七瀬さんのインタビューをお届けします♪

cover interview 西野七瀬

これまで主演者・スタッフ合わせ100人規模の大カンパニーで作品を作り上げてきた劇団☆新感線。このコロナ禍で劇団公演について日々模索する中“密にならない”、“短い上演時間”、“新感線らしく”、“観たお客様が元気になる”そんな作品を作るべく走り出した「Yellow/新感線」。演目は『花の紅天狗』のスピンオフとなる『月影花之丞大逆転』。主演の古田新太さんをはじめ、阿部サダヲさん、浜中文一さん、木野花さんなど強烈で豪華なキャストの中に大抜擢された西野七瀬さんに今の心境を伺いました。

Profile

cover interview 西野七瀬
(画像=『michill』より)

1994年生まれ。2011年、乃木坂46の1期生オーディションに合格し、2012年にCDデビュー。2014年、8thシングルで初のセンターに抜擢されて以降、数多くの曲でセンターを務め、2018年にグループを卒業。卒業後はドラマ「あなたの番です」(日本テレビ系)で黒幕を演じ、その怪演ぶりが反響を呼ぶ。出演作はドラマ「アンサング・シンデレラ」(CX系)、映画「一度死んでみた」など多数。ほかにもバラエティ番組のMCやTVCM出演など活躍の幅を広げている。

人を笑わせるのは難しい。それでも作品の一部となって、楽しい時間を届けられたら

「出演のお話を頂いたときは、ホントに!?何かの間違いじゃ…?と思いました」

と話す西野七瀬さん。初参加となる「劇団☆新感線」。しかも、今回は大幅に出演者を減らしているので、出演者はわずか11名。その中に大抜擢されたことに驚きを隠せないようだった。

「いつか舞台をやれたらいいなと思っていました。でもそれが「劇団☆新感線」の舞台だなんて、何ていうか、すごい飛び級ですよね(笑)。ものすごく不安もプレッシャーもありましたが、それ以上に挑戦してみたい気持ちが大きかったので『挑戦しますか!頑張りますか!』って、自分に気合を入れて臨むことを決めました。周囲からの反応も大きくて、これまでドラマなどでご一緒した役者の方からもたくさんお祝いのご連絡をいただきました。でもみんなお祝いと同じくらい『大きな声出るの?』って心配してくれて(笑)」

cover interview 西野七瀬
(画像=『michill』より)

実際、稽古に入ってすぐに共演の古田新太さんからも「もっと声張ったほうがいいよ」とアドバイスされたそう。

「お稽古に入ってすぐに感じたのが、舞台はドラマや映画と違って『引く』お芝居がないんだなということ。映像だとニュアンスで伝えるというお芝居があるのですが、舞台はストーリーがハイテンションな場面でないときでもずっとONというか、力を出し続けるお芝居の仕方なんだなって思いました。でもそれを体現するのがなかなか難しくて…。今日もお稽古で古田さんから『声を大きくするだけじゃなくて、セリフの頭の文字を強く言うといいよ』ってアドバイスをいただいたのですが、その後演出家のいのうえさんから『語尾をはっきり言うといいよ』とお話いただいて…。今は、総合的に大きく声を出そうと思っています(笑)」

今回、西野さんが演じるのは、ワケありのトップ女優・水林星美。自分と共通部分がなさそうでちょっと恥ずかしいと照れ笑いした。

「ちょっとぶりっ子要素が入っているんです。その仕草に、ほかの共演者の方がメロメロになって…という演出があるのですが、どうしても恥ずかしくなっちゃう。今はお稽古中にマスクをしているのでなんとか演じられているんですけど、外したらめっちゃ恥ずかしいなって思います。自分、何してるんだろう?って、ちょっとだけ我に返っちゃうんです(笑)。本番までにはしっかり役に入り込みたいと思います」

製作発表の場では、大女優、木野花さんから「ここ(新感線)を体験すると、大抵の舞台は大丈夫というか、自信がつくんじゃないかと思います。これから先、もっと楽しくなるんじゃないかなって期待して見ています」とアドバ イスされていた西野さん。

「最初は緊張してガチガチでしたが、今は毎日のお稽古がとっても楽しい。頼れる先輩の方々に囲まれて安心感がも のすごくあります。もしこれから先、つらくなったり大変だと思うことがあっても『やってやる!やるしかない!自分で選んだのに何してるの!!』って自分を鼓舞して頑張ります。私、負けず嫌いなんです(笑)」