キャリアの罠2 どんな上司も面接では「いい上司」

激務薄給・パワハラ企業で働く人が転職先すらブラック企業へ誘導される3つの罠と対処法
(画像=『さくマガ』より引用)

さて、あなたはリファラルの罠を潜り抜けて、転職エージェントや公募からいい転職先候補を教えてもらえたとします。そこで筆記試験をパスした先に待ち受けているのが、面接です。そこでは、別の落とし穴があなたを待っています。

どんな上司も面接で「悪い上司です」とは言わない

まず、どんなにブラックな上司でも、面接ではいい顔をします。たとえ直近で部下が5人連続うつ病になっていようが、あだ名が「悪魔」だろうが、面接ではいい上司に見えるもの。悪人が悪く見えるのは、漫画の中だけです。

私たちは転職するとき、つい「この人に気に入られたい」と、面接担当者に媚びてしまいます。ですが、こちらも相手を選ぶ立場だと念頭に置いてください。

ブラックな上司を見分けるキーワード「信頼」

激務薄給・パワハラ企業で働く人が転職先すらブラック企業へ誘導される3つの罠と対処法
(画像=『さくマガ』より引用)

では、どうすればブラックな上司を見分けられるでしょうか。個人的には面接で「直属の上司になる人」と対峙した際、以下の特徴を持つ人をマークしたほうがよいと思っています。

・自分より上の人間がいるときは黙るが、いないときはまくし立てるように話す……密室でパワハラをはたらく可能性がある

・どんな人を求めているか聞いたとき「ちゃんとしている方」「常識がある人」などと返ってくる……自分の中にある常識が世界のルールだと思っている可能性があり、指導をしないまま「こんなの常識でしょ? 何でわからないの?」と詰めてくるタイプが多い

・どんな仕事を振られるかを聞いたときに「職場で信頼される人に仕事を任せたい」と、人間関係へ極端に依存した言い方をする……職場のキーパーソンに嫌われたら終わり、という環境を暗に示している

・面接時点での目が「じとっとしている」「じっと睨むように見つめてくる」など、口元の笑顔とは裏腹に笑っていない……会社としては人材採用をしていても、上司になる当人は採用に反対している可能性がある。入社後に冷遇されるかもしれない

上司の過去の部下遍歴は調べておきたい

もし(望ましくないが)リファラルで面接を受けるなら、あらかじめ内部の情報を聞き出します。ぜひとも「いまなぜ、この部署で採用があるのか」「前の部下はどうして辞めたのか」「前の部下たちはどれくらい勤続していたか」を確認しましょう。

ブラックな上司の元では、部下が次々と短期間で辞めていることも少なくありません。さすがに「みんな鬱で倒れました」とは教えてくれないでしょうが、あまりに短い期間で部下が変わっているなら警戒したいものです。

キャリアの罠3 外資だから…商社だから…という業界への思い込み

激務薄給・パワハラ企業で働く人が転職先すらブラック企業へ誘導される3つの罠と対処法
(画像=『さくマガ』より引用)

そして最後の罠は、我々の脳内にあります。

私たちはつい

「外資だから、先進的で裁量権が大きいはずだ」

「商社だから、海外で活躍できるはず」

「アパレルだから、おしゃれな人が集まる」

など、業界ごとに期待を抱きはしないでしょうか? 

外資だから成長できる、先進的? そんなわけない

たとえば外資といっても、2010年にはオンライン会議システムを搭載できていた企業もあれば、未だにFAXでのやりとりを中心にしているところもあります。裁量権が大きく、新卒から100億円規模の案件を任される会社もありますし、逆に2万円の備品購入にアジア代表の許可が必要な会社も存在します。

2年で独立できるスキルが手に入るほど鍛えられる会社もあれば、30歳まで下積みのところも。会社の文化は日系・外資、あるいは〇〇業界だから……とおおざっぱなくくりでは分類できないものです。結局は、会社や部署ごとの風土で決まります。

OpenWork(転職口コミサイト)の感想は「どこと比較して」かを意識する

そこで参考になるのがOpenWork(転職者向けの口コミサイト)です。ですが、やみくもに口コミを読んで「〇〇社は自由に働ける、XX社は保守的」といった判断を下さないよう注意してください。

「ホワイト」と書かれている企業が、実際には月200時間残業かもしれないからです。

なぜこんな悲劇が起きるかというと、書き手がもっとハードな職場出身だと、「前職と比べたらホワイト」と思っているだけ……という認識のズレが起きうるから。

私が勤めていたある会社は「ワークライフバランスが充実している」と口コミサイトに書かれていましたが、お盆も正月も働き詰めでした。そりゃあ、たとえば外資系投資銀行から転職して来たら「ここはホワイト」と感じるかもしれないが、普通の人から見れば相当ハードです。

そして当時、口コミを信じて転職してくる人も後を絶ちませんでした。誤解を生む投稿は勘弁してくれよ……と思ったものです。

裁量権が大きい、早く帰れる、女性に優しい、海外で活躍できる、転勤が少ない……などなど、すべての口コミを摂取するときは「何と比べてそう判断されているのか?」と意識すると入社後にショックを受けにくくなります。

なお、私はライターの仕事がワークライフバランス重視の、ホワイトな仕事だと思っています。ですが、周りから見れば私は狂ったワーカホリックのようです。ちなみに1日の労働時間は12時間ほど。こうして「主観」「周りの意見」「数字」を並べると、いかに主観的な情報があいまいかが伝わることでしょう。

キャリアの罠を超えて、目指せ脱ブラック企業

激務薄給・パワハラ企業で働く人が転職先すらブラック企業へ誘導される3つの罠と対処法
(画像=『さくマガ』より引用)

ここまで、ブラック企業からブラック企業へ転職する「ブラック・スパイラル」を作る3つの罠を紹介してきました。

「次こそは人間味のある暮らしがしたい」と思うなら

(1) リファラルは慎重に

(2)ブラックな上司を見抜く

(3)口コミサイトの「比較級」に注意を払う

の3点を意識してみてください。

あなたの転職がうまくいきますよう、全力で応援しています。


提供・さくマガ(「やりたいこと」を「できる」に変えるWEBマガジン)

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