「子供の心の成長」を考えた働き方を

こうして基本的信頼感が得られなかったり、社会に適応する術を十分に学べないままの学校生活を送ったりすると、強いストレスとなり、不登校を引き起こす。どうにか不登校にならずとも、人付き合いは苦しいものなので、大人になって元気に働くのは困難だ。ニートになるか、うつ病など心の病を患う可能性が高い。

実際、私はうつ病などで社会に出られない方の相談を多く受けてきているが、そのほとんどは幼い頃から人間関係が苦手で、強いストレスを感じている。1億総活躍社会は、現在の労働人口の減少を防ぐとともに、将来の労働人口を確保するためのものであるはずだが、「まともに社会に出られない大人」を増やすのであれば意味はない。むしろその生活を保障する分、国の負担は増えるだろう。これでは本末転倒である。

20年後、たくましく働く若者が多くいる社会こそ、日本のあるべき未来だ。そのためには、なるべく子供のそばにいることができ、時間的にも精神的にもゆとりを持てる「子供の心の成長」を考えた働き方が重要である。

最近注目されているリモートワークや在宅派遣は、この点において非常に有用だろう。働き方のスタンダードとして世の中に広まって欲しいと思う。このほかにもどんな働き方ができるか、一人ひとりが日頃から考え協力していくことも必要ではないだろうか。

文・藤田大介(DF心理相談所 代表心理カウンセラー)/ZUU online

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