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グループ会社・子会社・連結子会社の違いについて解説
企業同士の資本関係を示す言葉に「グループ会社」「子会社」「連結子会社」などがあります。会計上はこれらを「関係会社」と呼びます。この名称は「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」第8条8項で定められているのです。
グループ会社とは
「グループ会社」という言葉は、一般的に、親会社を中心に資本関係や経営のつながりがある会社のことを指します。ビジネス用語として広く使われていますが、会計上の正式な呼び方ではありません。そのため、混同しないよう注意が必要です。
子会社とは
子会社とは、親会社が50%超の議決権を持つ会社のことです。会社法第2条第3号では、子会社について次のように定めています。
「会社がその総株主の議決権の過半数を持つ株式会社その他の当該会社がその経営を支配している法人として法務省令で定めるものをいう」
以上のことから、子会社の経営は親会社によって大きな影響を受け、意思決定の多くが支配されることになります。また、会計上の「子会社」の定義は、財務諸表等規則第8条第4項で次の3つのケースに分けられます。
①議決権の50%超を所有している場合
②議決権の40%以上を所有し、特定の者の議決権と合わせて50%超となる場合または一定の条件を満たす場合
③特定の者の議決権と合わせて50%超を所有し、さらに一定の条件を満たす場合
ここでいう「一定の条件」とは、次のような要素を含みます。
●取締役会の過半数が親会社の関係者で構成されている
●事業の重要な決定に関する契約を親会社と結んでいる
●資金調達の大部分を親会社から受けている