「自動お湯はり」と「追い焚き」の水道光熱費を比較!節約のためのコツはある?
寒い時期に毎日お風呂で体を温めたい方がいるかもしれません。しかし、毎回お湯をためるとなると、水道光熱費が気になることでしょう。   今回は追い焚き機能と自動お湯はり機能ではどの程度水道光熱費に差があるのか、自動お湯はりと追い焚きをした場合の水道光熱費の比較結果を解説します。お風呂で水道光熱費をおさえる方法についてもぜひ参考にしてください。

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自動お湯はりと追い焚きの水道光熱費を比較

今回、水道光熱費を比較するためのガスの条件は以下の通りです。
 
表1

プロパンガス 都市ガス
基本料金 1999円 1056円
単位料金 689.2円/立方メートル 130.46円/立方メートル
発熱量 2万4000キロカロリー/立方メートル 1万750キロカロリー/立方メートル
熱効率 80%

※筆者作成
 

追い焚きに比べて自動お湯はりの方が水道光熱費は約55~70円高い

今回、湯量180リットルで湯温40度、自動お湯はりの水温は10度、追い焚き時の湯の水温は15度と仮定し、1リットル当たりの水道代は0.24円で計算しました。自動お湯はりした場合と追い焚きした場合の水道光熱費を比較した結果は、以下の通りです。なお、追い炊きの場合は1日おきにお湯を換える計算としています。
 
表2

   
 

プロパンガス 都市ガス
自動お湯はり 追い焚き 自動お湯はり 追い焚き
ガス代 約194円 約162円 約82円 約68円
水道代 約43円 なし 約43円 なし
水道光熱費 約237円 約162円 約125円 約68円
1か月当たりの
水道光熱費
約7110円 約5505円 約3750円 約2685円

※公益社団法人 神奈川県LPガス協会「都市ガス料金の方が安いですよ!」を基に筆者作成
 
表2より、追い焚き機能に比べて水道代がかかる自動お湯はりでは、水道光熱費がプロパンガスでは75円、都市ガスでは57円ほど高くなることが分かるでしょう。
 
追い焚き機能がある家庭で、1日おきにお湯はりと追い焚きを行ったと仮定すると、1か月当たりの水道光熱費はプロパンガスで約5505円、都市ガスで約2685円かかります。毎日お湯はりすると追い焚き機能がある家庭に比べてプロパンガスで1605円、都市ガスで1065円水道光熱費が高くなります。
 
自動お湯はりに比べてガス代が安く済む追い焚きは便利な機能ですが、翌日の残り湯には大量の細菌が繁殖しているため、浴槽掃除をせずに何日も繰り返し追い焚きをすることは控えましょう。
 
特に、24時間風呂やジェットバスでお湯を循環させて再利用する場合は、レジオネラ菌が繁殖するおそれがあることから、お風呂のお湯は毎日入れ替えた方が衛生的です。
 

お風呂で水道光熱費を節約する方法