
▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
小さな貯金目標を立ててみよう
金融広報中央委員会が2023年に行った調査によると、運用や将来の備えとしての金融資産(預貯金、株式、貯蓄型保険など)がないと答えた人の割合は20代で約4割、30代~50代では約3割となっています。「貯金がない(もしくは少ない)」という人は珍しくありません。
しかし、その状況に「将来が不安」「このままではいけない」と危機感を持っている人もいるでしょう。今まで貯金ゼロだった人がこれから貯めていく場合、いつまでにいくら貯めたいか、目標を立ててみるのがおすすめです。
目標を設定しておけば、今から毎月いくらずつ貯めていけば達成できそうか逆算できます。目標と現実の差がわかりやすくなるので、「今月は○○費を○○円に抑えよう」など具体的な行動に落とし込みやすくなり、結果として貯金に成功しやすくなります。
あとどれくらい節約すればいいのか、逆にどれくらいまでお金を使っても大丈夫なのか、具体的にわかるようになり、家計をコントロールしやすくなる点もメリットです。
ただ、最初からあまりに達成するのが難しい貯金目標を立ててしまうと、途中で挫折しやすくなるため注意が必要です。
例えば、今まで貯金ゼロの状態だったら、いきなり「100万円貯める! 」ではなく、「まずは5万円貯めてみる」、達成できたら「10万円にチャレンジ」、「次は30万円」など、少しずつステップアップしていくイメージで、ゴールをたくさん設定してみましょう。
「達成できた!」という成功体験を何回も積み重ねていくことが大切です。何度も目標をクリアするうちに、貯金に対する苦手意識はやわらいでいくでしょう。