タンス預金を保管するために金庫を買った方がいい? タンス預金のために金庫を買う場合の相場を解説
日本の「タンス預金」は減少傾向にあるものの、大手金融機関の調査によると、2024年10月時点では依然として50兆円規模であることが報告されています。タンス預金をしている人の数は少なくないと推測される中、金庫を買うべきか悩むタンス預金者もいるのではないでしょうか。   今回は、タンス預金の安全性とリスク、金庫を使った場合の安全性や金貨の価格相場などを分かりやすく解説します。

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タンス預金の安全性はどうなのか

日本人の預金比率は欧米に比べて高く、金融資産の約50%以上が現金や預金で占められています。日本の家計は投資よりも安定を重視し、現金を預金口座や自宅に保管する傾向が強いようです。
 
図1は、日本銀行の「資金循環の日米欧比較」にある、「家計の金融資産構成」のグラフです。
 
図1

出典:日本銀行 「資金循環の日米欧比較」の図表2「家計の金融資産構成」を抜粋
 
日本では、安全性を求める傾向が特に「タンス預金」という形で多く見られます。現金を銀行口座ではなく、自宅のタンスや机の引き出し、床下などに保管することで安心が得られる人が多いのかもしれません。
 

タンス預金で安心感が得られる理由

タンス預金の方が安全・安心だとされる理由はさまざまです。
 
主に、以下のような意見が聞かれます。
 

● 銀行破綻が起きても現金が守れる(預金保証制度の対象は1000万円まで)
● いつでも気軽に現金が使える(ATMや手数料が不要)
● プライバシーが守れる(個人情報の登録が不要)
● 災害時や緊急時に現金が確保できる(金融インフラへの依存を低減)

 
他にも、高齢者が多いことや銀行預金の金利が低いこと、長年のデフレーションの影響もあり、現金保有を安全とする志向が高まったようです。
 

タンス預金のリスクと対策