知らないと「40万円」も損する可能性も!?「ねんきん定期便」だけでは分からない年金とは
毎年誕生月に送付されるねんきん定期便では、国民年金や厚生年金の加入状況、将来受け取れるであろう年金額の内訳などを確認できます。しかし、年金にはねんきん定期便に記載されていない種類もあるため、必要に応じて内容をチェックしておくことが大切です。   人によっては、知っているか知らないかで40万円近く損をする可能性もあるかもしれません。今回は、ねんきん定期便の内容や、自分で調べないと受け取れる金額が分からない年金などについてご紹介します。

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ねんきん定期便で記載されている内容とは

ねんきん定期便では、年金の加入状況や将来受け取れる金額などを確認できます。日本年金機構によると、50歳未満の方でねんきん定期便でチェックできる項目の例は以下の通りです。

●これまでの加入実績に応じた昨年度時点および当年度時点での年金額
●国民年金および厚生年金の月別加入状況
●累計年金保険料納付額
●累計年金加入月数
●加入実績に応じた年金額の内訳

基本的に支払っている国民年金や厚生年金に関することは分かりますが、自分で申請しないと分からない種類の年金や加算については記載されていません。
 
該当するかどうかは、自分で調べる必要があります。
 

ねんきん定期便に記載されていない年金とは

ねんきん定期便に記載されておらず、条件に合致したら受け取れる年金は「加給年金」「振替加算」「寡婦年金」などです。いずれの年金も自分から申請をしないと受け取れないため、内容を知らないと自分が該当していることを知らずに損をする可能性があります。
 

加給年金

加給年金は、厚生年金保険に20年以上加入していた方が、65歳に達したときに扶養している配偶者や子どもがいると受け取れる年金です。ただし、配偶者や子どもには年齢制限が定められており、定められた年齢を超えたり死別や離婚をしたりすると終了し、受け取れません。年齢制限は以下の通りです。