祖母と同居することになりましたが、生活費を「月5万円」もらうのは多すぎですか?年金暮らしの祖母にお金をもらうのはやめたほうがいいでしょうか?
祖母と同居を始める際、生活費として毎月5万円をもらうのが妥当であるか悩む人もいるかもしれません。そこで本記事では、年金相場に基づき、一人暮らしにかかる生活費や家族間でのルール設定の方法を紹介します。月5万円をもらうのが妥当かどうかを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

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年金暮らしの祖母から月5万円もらうのが妥当か

ここでは、祖母が受け取る年金額と生活費のバランスを考えていきます。祖父が老齢厚生年金受給中に亡くなった場合、妻である祖母には遺族厚生年金と遺族基礎年金が支給されます。
 
遺族厚生年金は、夫に支給されていた老齢厚生年金のうち、報酬比例部分の4分の3が妻に支給される制度とされています。仮に、夫の平均標準報酬額が40万円で、保険加入期間が25年だった場合、遺族厚生年金は年間で約49万3000円とされています。
 
一方遺族基礎年金は、昭和31年4月1日以前生まれであれば81万3700円、昭和31年4月2日以後生まれであれば81万6000円を受け取れるとされています。
 
子どもがいる場合はさらに加算額が適用され、1人目と2人目の子どもの加算額は23万4800円、3人目以降は7万8300円です。仮に子どもが2人いる場合、前者は総額128万3300円、後者は128万5600円を受け取れる計算になります。
 
以上を踏まえると、遺族厚生年金と遺族基礎年金をあわせて約178万円を受け取れる計算になるため、月額にすると約15万円の年金を受け取れる可能性があることになります。生活費として5万円を差し引いた場合、約10万円が手元に残ると考えられるでしょう。
 
なお、この金額は祖母の生まれ、保険加入期間や子どもの有無などによって異なる可能性があるため、あくまで参考程度にしてください。
 

65歳以上の祖母が一人暮らしした場合にかかる毎月の生活費の目安