警察官の「警部」の年収を解説!「警部」になるためには、何年間働く必要があるの?
「警察ドラマでよく見る警部ってどんな仕事なんだろう?」「年収はどれくらい?」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。   本記事では警部の年収や仕事内容、昇進に必要な年数、階級ごとの給与体系や手当の詳細、警察官のキャリアパスについて詳しく解説します。

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警部の年収はどれくらい?

警部の年収は年齢や地域によって異なりますが、神奈川県警の場合、警部の平均月収は42万6670円、2024年のボーナスは4.6ヶ月分なので、約708万円です。これはあくまで平均的な金額であり、地域手当や扶養手当、時間外勤務手当などで変動します。
 
例えば、東京都のように物価の高い地域に勤務する場合、地域手当が基本給に20%加算されるため、年収はさらに高くなる可能性があります。また、残業や休日出勤が多い部署に配属された場合、時間外勤務手当が加算されるため、年収が800万円を超えることも珍しくないでしょう。
 

警部の仕事内容

警部は、警察本部では係長など、警察署では課長代理などの役職を担い、部下である警察官を指揮監督します。警部になると、より管理業務の比重が高まり、現場の最前線で直接指揮を執る機会は減っていきます。その代わりに、所属部署やチーム全体の指揮・統括といったマネジメント業務が中心となるでしょう。
 

警部になるにはどれくらいの年数が必要?

警部になるまでの昇進年数は、個人の能力や試験の結果、所属する警察組織によって異なります。高校卒で警察官になった場合は、受験資格を取得するまでに最短でも11~12年は必要です。
 
大学卒の場合は、高校卒よりも昇任試験の受験資格を得るまでの期間が短いため、最短だと6~8年程度で警部に昇進する可能性があります。
 
警察官の昇任試験は、柔道または剣道が初段以上であることなどの受験資格があります。そして、論文作成、憲法や刑法といった法学知識など警察実務に関する理解が求められます。
 
さらに、昇任管理委員会による面接など、多岐にわたる内容で構成されているようです。配属部署に関わらず、警察官として必要な幅広い知識と能力が試される総合的な試験となっています。
 

階級ごとの給与体系と手当