「お金を借りるなら農協一択」という農業経営者の父。農協ならではのメリットは何があるのでしょうか?
農業を営んでいる世帯では、施設や土地を改良するためにお金を借りるケースもあるでしょう。農協は、そうした方々が融資を受ける際に選択できる場所のひとつです。農協からの融資は金利や保証料の面などでメリットがあります。   一方で、融資制度は農業経営の状態に応じて融資率が変わる場合があるので、利用したいときは条件をよくチェックしておきましょう。今回は、農協でお金を借りるメリットや利用できる条件などについてご紹介します。

農協でお金を借りるメリット

農業を営んでいる方の場合、農協でお金を借りるのは、JAバンクを利用して農業融資してもらうことを指します。JAバンクは農協(JA/農業協同組合)、信連(信用農業協同組合連合会)、農林中金(農林中央金庫)で構成されているグループです。
 
農協での融資は、金利の低さがメリットです。JAバンクには「利子補給」という制度があり、最大で年1.0%の利子をサポートしてもらえます。ほかにも、資金借り入れの際に保証機関へ支払った保証料を、全額助成してもらえる制度もあります。農業者にとっての金銭的負担を減らす制度が多い点も、農協を利用するメリットといえるでしょう。
 
また、農協では認定農業者から農業を始めたての方、未経験の方まで幅広い方に対して融資を提供しています。農業経営の状態に応じて資金を利用できるのもポイントです。
 
さらに、JA資金で提供される「JA交付金等つなぎ資金」や「JAアグリマイティー資金」などは、制度を利用した融資よりもスピーディーに対応できます。できるだけ早く資金を確保したいときは、こうしたJA資金の融資を検討するのもよいでしょう。
 

農協で農業融資を利用できる条件

利用できる融資の種類は、本人の農業者としての位置づけによって異なります。JAバンクによると、農業者の種類は以下の通りです。