
▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
20代~30代の平均支出はいくらくらい?
もし年収が350万円で、賞与額を考慮しない場合は、月収に換算すると約29万円になります。一般的に「税金や社会保険料が引かれると手取りは75%~85%程度になる」とされているため、おおよその手取り額は21万円~25万円になるでしょう。
総務省統計局が2023年に実施した「家計調査 家計収支編 単身世帯」によると、単身かつ勤労者世帯で34歳以下の場合、1ヶ月の平均消費支出は16万7633円でした。もし、年収が350万円で支出と収入がほぼ同じである場合は、世代平均よりも支出が多いといえそうです。
無駄遣いが少ないつもりなのに支出が多い理由
「ぜいたくをしていないのにお金が足りない」という場合は、無意識にお金を使いすぎている可能性があります。
例えば、好きなアーティストのファンクラブに加入したり、音楽のサブスクリプションに入ったりすると、毎月の支払いが必要です。もしファンクラブが月額換算で500円、音楽のサブスクリプションが月額1000円だとすると、1年で1万8000円の出費になります。
また、勤務日にコンビニで200円のコーヒーを購入する生活を月に20日、1年間続けると4万8000円が出ていく計算です。ファンクラブやサブスクリプションの費用と合算すると、1年間で6万6000円を支払っていることになります。
このように、つい支払ってしまう費用が増えるほど、年間の支出も大きくなるでしょう。
支出額を少しでもおさえるためには、まず自分の収支を把握することが大切です。収支を把握できなければ、漠然と「なぜかお金が足りない」と思う状態が続くでしょう。
もし、支出をおさえても収入とあまり変わらない場合は、年収自体が足りていない可能性があります。この場合は、収入を上げなければ貯金ができないままになるでしょう。