家族4人で食費「9万円」VS「6万円」、一般的なのはどっち?
物価の上昇により、数年前と比べても食費が高くなっていると感じている人もいるでしょう。ほかの家庭では、平均いくらくらい食費がかかっているのかと、気になっている人もいるかもしれません。   そこで今回は、家族4人のひと月当たりの食費が平均いくらになるのか、また直近10年間でどの程度上昇しているのかをご紹介します。5年ごとの食費の上昇率などもご紹介しますので、参考にしてください。

▼4人家族で食費「月8万円」は高い? 1人当たりの“平均”もあわせて解説

4人家族の1ヶ月当たりの食費の平均額

まずは、4人家族の1ヶ月当たりの食費の平均額をチェックしてみましょう。総務省統計局の調査を基に、2013年・2018年・2023年の「1ヶ月当たりの食費」と「5年前からの上昇率」を以下の表1にまとめました。
 
表1

1ヶ月当たりの食費 5年前からの食費の上昇率
2013年
(平成25年)
7万5693円
2018年
(平成30年)
8万2406円 約9%
2023年
(令和5年)
9万712円 約10%

※筆者作成
 
2023年の平均額は9万712円と、5年前の2018年の8万2406円から8306円増加しています。上昇率は、2018年・2023年のどちらも5年でおよそ10%上昇していることが分かるでしょう。
 
また、各年の「1ヶ月当たりの消費支出」は次の金額になっています。


・2013年:32万6668円
・2018年:32万5690円
・2023年:32万3324円

上記のデータを基にエンゲル係数を計算すると、2013年から順に約23%、25%、28%と年を追うごとに上昇しています。なお、エンゲル係数とは、「消費支出」に占める「食費」の割合のことです。
 
一般的に、エンゲル係数の数値が低いほど、生活水準は高いといわれています。理想値は15%〜20%とも言われており、28%は理想値を大きく上回っていることになります。
 

食費を節約する4つの方法