無収入で「未納」の年金が1年間分あります。収入があってからでも支払うべきでしょうか?
日本に住む20歳以上の人が必ず加入する“国民年金制度”。もし、未納の期間があった場合、年金の受け取りができるのか不安に思う方もいるでしょう。   そこで本記事では、国民年金の基本的な内容と、未納をそのままにしていた場合について解説します。支払いが難しいときの対処法についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

▼年金機構から「差し押さえ」の手紙が届いた! 口座残高「ゼロ円」で差し押さえる財産がなければ大丈夫?

国民年金制度は必ず加入

国民年金は日本に住む20歳以上の人であれば、必ず加入しなければいけない制度です。国民年金制度について解説します。
 

被保険者について

まずは、被保険者の種類を表1にまとめました。
 
表1

種類 被保険者
第1号被保険者 日本に住む20歳から60歳未満の方で、第2号被保険者または第3号被保険者に該当しない方(住所要件あり)
第2号被保険者 会社や役所などに勤め厚生年金に加入している方(住所要件なし)
第3号被保険者 第2号被保険者に扶養されている20歳以上60歳未満の配偶者。(令和2年4月以降住は所要件あり)

出典:日本年金機構 事業推進統括部「国民年金制度の基本的事項~適用・保険料編~」を基に筆者作成
 
基本的な被保険者の対象として「第1号被保険者」があります。日本に住む20歳から60歳未満の人は、必ず加入しなければなりません。
 
また、第3号被保険者は特例要件に該当する場合、届け出を行えば日本に住んでいなくても被保険者に認定されます。特例条件とは、たとえば「外国に留学する学生」や「外国に赴任する第2号被保険者に同行する者」などがあります。
 

保険料の納付について

次に保険料の納付について解説します。令和6年度の定額保険料は1万6980円で、毎月の保険料は翌月の末日までに納めなければなりません。金融機関や郵便局、コンビニの窓口などで支払うことができ、口座振替やクレジットカード、スマホ決済などにも対応しています。
 
また、保険料の納付が難しい状況にある場合は、申請によって免除・猶予を受けられる可能性があります。免除・猶予が受けられるのは、以下のような内容です。