年収240万円 vs. 100万円:将来の年金額はどう変わる? 知って得する年金戦略
年金制度は複雑で、将来の受給額を予測するのは難しいものです。特に、年収の違いが年金額にどのように影響するのか、多くの人が疑問を抱いているのではないでしょうか。年収240万円の契約社員と、扶養内パート(年収100万円程度)の場合、年金額は本当に2倍の差がつくのでしょうか?   本記事では、年収の違いが将来の年金額に与える影響を詳しく解説し、よりよい老後に向けた戦略を考えていきます。

▼夫婦2人の老後、「生活費」はいくら必要? 年金額の平均をもとに必要な貯蓄額も解説

年金制度の基本:国民年金と厚生年金の違い

国民年金は、全ての人が加入する基礎年金制度です。一方、厚生年金は会社員や公務員が加入する上乗せ年金です。年収240万円の契約社員は両方に加入しますが、年収100万円程度の扶養内パートは国民年金のみの加入となります。
 
国民年金の保険料は定額で、月額 1万7510円(令和7年度)です。40年間納付すると、65歳から満額で月額約6万9000円(令和7年度)の老齢基礎年金を受け取れます。
 
厚生年金の保険料は給与に比例し、労使折半で負担します。保険料率は2025年1月現在、18.3%です。厚生年金に加入することで、老齢基礎年金に加えて老齢厚生年金を受け取ることができます。
 

年収の違いによる将来の年金額を試算

それでは、年収240万円の契約社員と年収100万円の扶養内パートについて、将来の年金額を比較してみましょう。
 

【契約社員(年収240万円・厚生年金40年加入)の場合】

・老齢基礎年金:月額約6万9000円
・老齢厚生年金:月額約4万4000円(概算)
・合計:月額約11万3000円

 

【扶養内パート(年収100万円)の場合】

・老齢基礎年金:月額約6万9000円
・老齢厚生年金:なし
・合計:月額約6万9000円