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年金制度の基本:国民年金と厚生年金の違い
国民年金は、全ての人が加入する基礎年金制度です。一方、厚生年金は会社員や公務員が加入する上乗せ年金です。年収240万円の契約社員は両方に加入しますが、年収100万円程度の扶養内パートは国民年金のみの加入となります。
国民年金の保険料は定額で、月額 1万7510円(令和7年度)です。40年間納付すると、65歳から満額で月額約6万9000円(令和7年度)の老齢基礎年金を受け取れます。
厚生年金の保険料は給与に比例し、労使折半で負担します。保険料率は2025年1月現在、18.3%です。厚生年金に加入することで、老齢基礎年金に加えて老齢厚生年金を受け取ることができます。
年収の違いによる将来の年金額を試算
それでは、年収240万円の契約社員と年収100万円の扶養内パートについて、将来の年金額を比較してみましょう。
【契約社員(年収240万円・厚生年金40年加入)の場合】
・老齢基礎年金:月額約6万9000円
・老齢厚生年金:月額約4万4000円(概算)
・合計:月額約11万3000円
【扶養内パート(年収100万円)の場合】
・老齢基礎年金:月額約6万9000円
・老齢厚生年金:なし
・合計:月額約6万9000円