世帯年収600万円〜700万円なら利用できる! 私立大学理系の「23万円補助制度」とは
子どもが私立大学理系に進学しそうだ、あるいは在学中の場合、授業料が高くて大変という家庭もあるでしょう。私立大学の場合、文系と理系の授業料を比べると理系のほうが授業料は高いです。そこで、文系と理系の授業料の差額、入学金の差額を埋めるために2024年に支援制度が導入されました。支援制度の内容、利用できる人や利用できる大学などお伝えします。

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私立大学理系の授業料支援制度とは

私立大学理系の授業料支援制度とは、文系と理系の授業料や入学金の差額を支援してくれる制度です。具体的な支援額は図表1のとおりで、この金額を上限として支援されます。
 
【図表1】


 
ただし、当然ながら誰でも利用できるわけではなく、所得制限、学業成績、利用できる大学など基準があります。一つひとつ確認しましょう。
 

所得制限は?

所得制限はありますが、中間所得者層も利用できるように世帯年収の目安は600〜700万円の家庭となっています。利用できる世帯年収の目安は図表2のとおりです。
 
【図表2】


 

学業基準は

この支援制度を利用するには、成績も一定基準をクリアする必要があります。ただし、成績が基準をクリアしていなくても、レポートや面接で学習意欲があることが認められれば支援を受けられます。具体的には以下のとおりです。

*大学進学前の場合(いずれかに該当)

1. 1年生から申込時までの全科目の成績平均値が、5段階評価で3.5以上
2. 学修意欲がある(レポート、面接等実施)

2の学修意欲については、「学習」ではなく「学修」であるように、学ぶ目的とそれを生かしてどう社会で自立・活躍する考えがあるのかをレポートや面接などで確認されます。

*大学1年生の場合(いずれかに該当)

1. 高校の評定平均値が3.5以上であるか、入試の成績が入学者の上位2分の1以内
2. 高等学校卒業程度認定試験の合格者である
3. 学修意欲がある(レポート、面接等実施)

*大学2年生以上の場合(いずれかに該当)