シングルマザーです。子どもが美容師になりたいと専門学校への進学を希望しています。どこの専門学校に行っても奨学金は借りられますか?
シングルマザーのA子さんは会社員です。ひとり息子が「美容師になりたい」と専門学校への進学を希望していますが、貯金があまりないので、奨学金を検討しています。   「専門学校がたくさんあって迷っています。どこの専門学校に行っても奨学金は借りられるのでしょうか? 」との質問に対し、FPが奨学金の内容や借りる際の注意点などを添えてお答えします。

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奨学金の種類を確認

まずは、奨学金の種類について整理をしましょう。奨学金は主に、日本学生支援機構の奨学金、地方自治体の奨学金、専門学校独自の奨学金、財団法人など法人の奨学金があります。
 

<日本学生支援機構の奨学金>

最も一般的な奨学金で、多くの学生が利用しているのが日本学生支援機構の奨学金です。
 
給付型の奨学金は返済不要の奨学金で、国の「高等教育の修学支援新制度」によって、奨学金に加えて入学金や授業料の支援も受けられます。「高等教育の修学支援新制度」は主に住民税非課税世帯や住民税非課税世帯に準ずる世帯向けの制度のため、収入基準は厳しめになっています。
 
一方、貸与型の奨学金は返済が必要な奨学金で、給付型奨学金より収入基準はゆるめになっています。多くの専門学校で、日本学生支援機構の奨学金を利用できます。
 

<地方自治体の奨学金>

地方自治体も、独自の奨学金制度を設けている場合があります。
 
給付型、貸与型どちらを実施しているかは自治体によって異なり、また、日本学生支援機構の給付型奨学生の場合は自治体の奨学金の対象とならない自治体もあれば、両方の奨学金を利用できる自治体もあり、自治体によって制度内容はさまざまです。お住まいの都道府県や市区町村の奨学金制度について調べてみることをおすすめします。
 

<専門学校独自の奨学金>