
▼大学の学費は「私立・公立」でどう異なる? 公立大学は“居住地域”によっても違いがあるって本当?
東京大学医学部の学費
東京大学は国立大学のため、医学部にも標準的な国立大学の学費が適応されます。2024年度の国立大学の学費は、入学金28万2000円、年間の授業料53万5800円なので、6年間の合計金額は349万6800円です。
ただし、教育環境の改善を目的に、2025年4月入学者から年間の授業料が10万7160円値上げされることが決定しました。
これにより、2025年度の学費は入学金28万2000円、授業料64万2960円となり、初年度納付金は92万4960円、6年間の合計金額は413万9760円になります。
慶應義塾大学医学部の学費
私立大学の医学部は、国公立と比べて学費が高額になる傾向があるようです。
2025年度の慶應義塾大学医学部の学費は、入学金20万円、在籍基本料7万円、授業料304万円、施設設備費41万円、実験実習費22万円、その他費用などを含めて、初年度納付金は394万3350円、2年目以降の年間納付金は374万3250円です。
以上のことから、慶應義塾大学医学部に6年間在籍する場合、学費として2265万9600円必要なことが分かります。ちなみに慶應義塾大学医学部の学費は、東京大学医学部の約5.5倍です。
なぜ私立と国公立の学費は違うのか?
まず、国公立大学は国や自治体からの補助金を受けているため、学生が負担する学費が抑えられている傾向があるようです。
一方、私立大学にも補助金はありますが、国公立大学に比べれば少なく、設備投資や研究費用を学生の授業料で賄う必要があるため、学費が高額になる傾向があると考えられます。
それでいて私立大学は、文部科学省によって教育環境を保つことを目的とした学生数の制限が設けられているようです。そのため学生数や定員を容易に増やすことができないため、限られた学生数の学費で大学を運営していく必要があるのです。