
▼夫婦2人の老後、「生活費」はいくら必要? 年金額の平均をもとに必要な貯蓄額も解説
年金受給額の個人分布
年金には、20歳以上が加入する国民年金と、会社員や公務員が加入する厚生年金がありますが、個人の状況によって支払っている年金額や受給額は異なる場合があります。
厚生労働省の「年金制度基礎調査(老齢年金受給者実態調査)令和4年」によると、令和3年度の老齢年金受給者の年金月額の分布は表1のとおりです。
表1
年金月額 | 人数 | 割合 |
---|---|---|
5万円未満 | 287万1000人 | 8.4% |
5~10万円 | 1204万2000人 | 35.2% |
10~15万円 | 653万2000人 | 19.1% |
15~20万円 | 796万1000人 | 23.3% |
20万円以上 | 478万8000人 | 14.0% |
※e-Stat 政府統計の総合窓口「年金制度基礎調査(老齢年金受給者実態調査)令和4年」より筆者作成
このデータから、月額10万円以上の年金を受け取っている人の割合は、全体のおよそ56.4%であることが分かります。また、受給金額として最も多いのは「5〜10万円」の層で、全体の35.2%を占めています。
年金受給額の配偶者あり・なしの分布状況
年金の受給額は、単身か夫婦世帯かによっても大きく異なると考えられます。夫婦で年金を受給している世帯の、年金月額の分布を表2にまとめました。
表2
年金月額 | 人数 | 割合 |
---|---|---|
10万円未満 | 108万4000人 | 5.0% |
10~15万円 | 221万2000人 | 10.1% |
15~20万円 | 279万9000人 | 12.8% |
20~25万円 | 573万6000人 | 26.3% |
25~30万円 | 680万2000人 | 31.2% |
30万円以上 | 316万9000人 | 14.5% |