
▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
早期退職制度はどのような制度か
早期退職制度とは、通常の定年よりも早い段階で退職することを促す制度のことを指すようです。主な目的は、企業が組織の再構築やコスト削減を図る際に、希望する社員を対象に柔軟な退職を提供することにあるとされています。
なお、早期退職希望者には退職金の上乗せや再就職支援が用意されていることが多いようです。早期退職を選択する側にとっては、メリットとデメリットがあります。
メリットとしては、退職後に新しいキャリアをスタートしたり、早めのセカンドライフを楽しめたりできることが考えられます。割り増し退職金が支給されることもあるため、まとまった資金を早めに手にできる点も魅力となる可能性があります。
しかし、退職後の収入が減少するリスクや、再就職が難しくなる可能性もあるため、慎重な判断が必要です。
退職金の相場はどの程度か
退職金は企業や業種、勤続年数によって大きく異なりますが、厚生労働省の「令和5年就労条件総合調査 結果の概況」によると、定年退職者の退職金の平均は以下の通りです。
・大学卒:約1900万円
・高卒:約1700万円
これらは勤続年数が20年以上で、45歳以上の定年退職者を想定したものですが、勤続年数が短い場合はこれよりも大きく下回ると考えられます。また、大企業と中小企業では退職金の差が顕著です。
大企業では満期勤務者の平均退職金が2000万円を超えることもあるようですが、中小企業では1000万円前後であることが多いようです。