近年、お笑い界の一つのジャンルとして定着した「筋肉芸人」。最近はTBS系『ラヴィット!』からブレイクした青木マッチョをはじめとする、新世代の筋肉芸人のバラエティでの活躍が目立ち、今まで以上に存在感を増している。なぜ筋肉芸人たちはテレビで重宝され、視聴者にウケているのか。お笑い事情に詳しい芸能ライターが解説する。

ひょうろく、青木マッチョら…『ラヴィット!』&『水ダウ』からブレイク芸人続出の理由

青木マッチョら新世代の筋肉芸人が台頭

 筋肉芸人のジャンルは、古くは「筋肉漫談」で知られたぶるうたす、その後はなかやまきんに君らが開拓し、近年はお笑い界の一大ジャンルに成長。ミルクボーイの駒場孝、東京ホテイソンのショーゴらのようにボディビル大会で優勝するほどの本格派も現れた。また、マヂカルラブリーの野田クリスタルは自身が考案したパーソナルジム「クリスタルジム」のジム長を務め、同ジムから新世代の筋肉芸人を世に送り出している。

 「クリスタルジム」にトレーナーとして所属するお笑いコンビ「かけおち」の青木マッチョは、180cmの長身で47cmある極太の腕の持ち主。それほどの超マッチョなのに「脱がない」「物静かで大人しい」という、従来の筋肉芸人のイメージを覆すキャラクターが『ラヴィット!』で大ウケし、一躍ブレイクした。

 筋肉芸人ブームは女性芸人にも波及しており、昨年大みそかの年越し特番『ぐるナイ年越しおもしろ荘!今年も誰か売れて頂戴スペシャル』(日本テレビ系)への出演で大きなインパクトを残した、マッスルオペラちゃんも人気が急上昇中だ。

 オペラをBGMに筋肉を見せつけながら、フリップで筋肉ネタを披露するというスタイルで爆笑をさらい、同番組でゲストとして彼女のネタを見ていた女優で歌手の上白石萌歌も「大好きな芸人さん」と公言。今年1月末に『ラヴィット!』に出演した際も青木マッチョとの共演が話題になった。