アラフィフ夫婦で貯金が「100万円」です。子どもの教育費があと7年はかかるのですが、夫の定年までに老後資金「2000万円」貯めるにはどうしたらいいですか?
50歳近くになってから、老後資金の準備について考え始める人もいるでしょう。しかし、子育て中であれば教育費がかかるため、思うように老後資金を準備できるか不安になるかもしれません。子どもの教育費があと7年はかかるのに、夫の定年までに老後資金2000万円を貯められるのでしょうか。   そこで今回は、40~50代の平均貯蓄額や、教育費と老後資金の両方を準備することに対してほかの人はどう考えているかについて調べてみました。老後資金を準備する際のポイントもご紹介しますので、参考にしてください。

▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?

アラフィフで貯金100万円は少ない? 平均貯蓄額と比較

子どもの教育費に加えて、これから老後資金の準備もしようと考えているアラフィフ夫婦。現時点で貯金100万円は同世代の平均と比較してどうなのでしょうか。
 
金融広報中央委員会「知るぽると」の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」によると、二人以上世帯の平均貯蓄額は40代で889万円(中央値:220万円)、50代で1147万円(中央値:300万円)であるとのことです。
 
40~50代の貯蓄額別の割合を見てみると、貯蓄なしは26.8~27.4%で、100万円未満の割合を合わせると36.4~36.5%になります。一方で1000万円以上を貯めている人は22.7~29.7%、2000万円以上は11.8~16.6%いて、貯蓄のある人とない人で二極化している傾向が見受けられます。
 
アラフィフで貯金が100万円の場合、同年代の中では貯蓄ができていない方に分類されるといえるでしょう。
 
貯蓄額の大きい一部の人が平均値を引き上げていることを踏まえて、自身の貯蓄額を中央値と比較したとしても、一般的なアラフィフの家庭より120万~200万円ほど少ないといえます。これから老後資金の準備をすることを考えると、貯蓄への意識を変えていく必要があるかもしれません。
 

子どもの教育費があと7年。老後資金と両方を準備することは難しい?