夫が定年し毎月「8万円」の家賃が負担に…もっと安い部屋に越したいけど、年齢を理由に賃貸物件の入居を断られることもある?
定年後は収入が減って、家賃の安い部屋に引っ越すことを考える家庭もあるでしょう。しかし高齢になると、年齢を理由に賃貸物件の入居を断られるケースがあると聞いて、不安に感じる人もいるようです。   そこで今回は、高齢者が賃貸物件の入居を断られるケースがある理由や、物件探しのポイントについてまとめました。定年後の年金暮らしで「家賃8万円」を支払うことは厳しいのかについても触れていますので、参考にしてください。

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高齢者が賃貸物件の入居を断られるケースがある理由

高齢者が賃貸物件の入居を断られるケースとして、以下のような理由が考えられます。

●物件内での不慮の事故や孤独死のリスクがある
●経済面での不安がある

年齢が上がるに応じて健康面での不安が生じ、物件内での事故(転倒や風呂での溺水など)や孤独死のリスクは高くなると考えられます。万一のことがあれば、状況によって多額の修繕費用が必要になるでしょう。事故物件になってしまうと、次の入居者を募集することは難しくなってしまいます。
 
高齢になると年金暮らしになり、収入が大幅に減ることも考えられます。貸主の中には、年金暮らしの高齢者に物件を貸すと、家賃を滞りなく支払ってもらえるか不安に感じる人もいるようです。連帯保証人になってくれる家族がいない場合はなおさら、賃貸物件を借りられない可能性は高くなるでしょう。
 

定年後の夫婦二人暮らしで賃貸物件を借りるためのポイント

物件探しをしていると「高齢者歓迎」「高齢者可」などの条件が設定されている場合があります。高齢者の入居を問題としていない物件から探すことで、スムーズに家賃の安い家に引っ越せるでしょう。住んでいる地域によっては、公営住宅や高齢者向け優良賃貸住宅などの選択肢もあります。
 
連帯保証人になってくれる親族を探しておいたり、近くに住む子どもなどに緊急連絡先になってもらったりすると、家賃滞納や事故などのリスクへの対策になるでしょう。家族や親族が近くにいることは、自分たちにとっても、突然のけがや病気などの可能性を考えると安心材料になります。
 

年金暮らしの夫婦が家賃8万円を支払うことは厳しい?