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なぜ車検の更新時期は変更された?
車検の更新期間は「道路運送車両法施行規則」で定められています。2025年3月までは有効期限満了日の1ヶ月前から更新すれば、旧車検証の有効期限を起算として2年が有効期限になると示されていました。
しかし、3月に車検の需要が集中することが多く、年度末は車検の予約が取りにくい状態でした。また、それにより自動車整備士の残業や休日出勤が増える点についても問題視されていました。
実際、国土交通省によると2019~2023年の5年間における車検台数の月別平均は約281万台なのに対し、3月の車検台数は平均で約389万台と平均の約1.4倍です。
こうした状況を改善するため、2025年4月からは車検の有効期限を旧車検証を起算とした状態で車検を受けられる期間が、有効期限満了日の1ヶ月前から2ヶ月前に変更されました。また、自賠責保険の有効期限も改正内容に合わせて有効期限満了日の1ヶ月前から2ヶ月前に変更されます。
例えば、これまでは4月1日が有効期限が満了日の方が2月1日に車検を受けると、次の車検は起算日が2月1日となり、旧車検の残り2ヶ月分が無駄になっていました。改正により、2ヶ月早い2月1日に受けても、次の車検証は4月1日を起算として有効期限が設定されるため、繁忙期を避けて車検を受けられたり、残りの有効期間を無駄にしたりすることがなくなりました。