
▼タンス預金していた現金を銀行に預ける場合、「税金」の支払いは発生するの?
タンス預金を銀行に預けたらどうなる?
タンス預金とは、銀行などの金融機関に現金を預けず、自宅などで保管することを指します。タンス預金の対象となる保管場所は、タンスだけではありません。引き出しやクローゼット、金庫のほか、貸金庫や会社などで保管している場合もタンス預金に該当します。
タンス預金は違法?
タンス預金に違法性はありません。違法になり得るのは、所得税や相続税、贈与税を申告せずタンス預金する場合などです。税金を支払わない行為は脱税行為に該当します。
一方、適切な税務処理がされていれば、タンス預金していても問題はないといえます。
タンス預金を利用して脱税するとどうなる?
タンス預金を利用した脱税で多いのは、贈与税や相続税の支払いを逃れようとするケースです。贈与税や相続税の支払いを正しく行わない場合、相応のペナルティーが課されるおそれがあるため注意が必要です。
贈与税や相続税は、申告期限までに正しい税額を申告する必要があります。期限内に申告しなかった場合には、無申告加算税が課せられます。ただし、期限から1ヶ月以内に申告するなどの一部の条件を満たせば、無申告加算税は課されないでしょう。
また、税金を申告していても、申告された税額が少ない場合には、過少申告加算税が課されます。さらに、意図的に税金の支払いを免れようとした場合には、重加算税が課されます。基本的な税率は無申告の場合で40%、過少申告で35%です。
なお、税金を正しく申告していても、納付が遅れると延滞税が発生します。納税の必要が生じた場合は、期日までに速やかに対応しましょう。