手洗いよりも「食洗機」で洗うほうが水道代の節約になるって本当? 実際にどのくらいの金額になるのかシミュレーションしてみました。
関東37自治体で、水道代値上げが予定されるという報道があり、止まらない光熱費の高騰に家計の不安を感じるものです。   そのようななかで「食洗機を買うと節約になる」という話を聞き、購入を検討する方もいるでしょう。しかし、食洗機の購入には初期費用がかかるため、節約できるか確認してから、購入を判断したいものです。   本記事では、手洗いと食洗機にかかる費用を比較するとともに、それぞれの節約方法についても紹介します。

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手洗いと食洗機にかかる費用の比較

資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ2016冬」によると、手洗いと食洗機をそれぞれ使用した際にかかる年間のガス代や電気代、水道代は以下の通りです。
 

手洗い:約2万5510円(水道代+ガス代)
食洗機:約1万6640円(水道代+電気代)

 
手洗いから食洗機に変えると、年間で約8870円も節約できます。また、年間の水道の使用量は手洗いが47.45立方メートル、食洗機では10.80立方メートルで、水道の使用量は4分の1以下になることが分かります。
 
さらに、水道料金が1リットルあたり0.24円とすると、手洗いは約1万1388円、食洗機は約2592円と、約9000円の違いがあります。
 

手洗いで節約するためのポイント

水道代を抑えるためには、食器洗いの際に効率を意識することが大切です。ここでは、少しの工夫で水道代やガス代を節約できる方法を紹介します。
 

洗う前につけ置きや油汚れをふき取る

食事後、すぐに食器を洗うことが推奨されます。食器を洗うときは、汚れの少ないものから順に洗っていくと節約になります。
 
すぐに洗えない場合は、水につけておくことで、こびりついた汚れが自然とやわらかくなり、少ない水の量で洗えるようになります。また、油分が多い料理に使用したものは、キッチンペーパーで油を軽くふき取ってから洗うと水の使用量を抑えられるでしょう。
 

給湯器の設定温度を下げる