先日還暦を迎えましたが、同級生の友人は貯蓄が「3000万円」あるそうです。60歳で「3000万円」の貯蓄がある人はどれくらいいますか?
還暦は人生における一つの節目ですが、老後の生活を見据える年齢でもあります。60歳を迎えた方の中には、すでに定年退職した方もいるでしょう。   老後の生活を考えると、金銭面に不安を感じることがあるかもしれません。同年代の友人と貯蓄額に差があれば、その不安はより大きくなるかもしれません。   本記事では、60歳の貯蓄額について解説します。

▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?

60歳の平均貯蓄額と貯蓄額別の構成割合

プルデンシャルジブラルタファイナンシャル生命保険株式会社が実施した調査によると、2024年に還暦を迎えた男女の貯蓄額の平均は2782万円とされています。2023年の調査結果と比較すると、672万円の減少となっているようです。
 

貯蓄額別の構成割合

同調査では、貯蓄額の構成割合も集計されています。3000万円以上5000万円未満の貯蓄額を持つ割合は5.1%と、全体の中では少数派です。なお、3000万円以上の貯蓄額を持つ人の割合は18%です。
 
貯蓄額が500万円未満の割合は50.5%となっており、全体の半数以上を占めています。そのうち、100万円未満の割合は28.9%と、最も多くの割合です。また、2000万円以上の貯蓄額を持つ人の割合は24.4%です。平均貯蓄額を上回る3000万円以上の割合が18%であることも踏まえると、人によって貯蓄額に大きな差が生じているといえるでしょう。
 

還暦意向の就労意向

同調査では、還暦以降の就労意向についても調査されています。60歳以降も働きたいと回答した割合は85.8%、70歳以降も働きたいと回答した割合は42.7%です。
 
60歳以降も働きたいと考える理由は人それぞれですが、生活費を賄うためや健康維持のため、人との関わりを持つためという理由が多いようです。
 

65歳以上世帯における支出額の平均