
▼夫婦2人の老後、「生活費」はいくら必要? 年金額の平均をもとに必要な貯蓄額も解説
ねんきん定期便とは
「ねんきん定期便」とは、保険料納付実績や将来の年金給付に関する情報を分かりやすく提供するために送られる通知です。
年金制度に加入していることや、支払った保険料が将来の年金給付にどう影響するのかを実感しやすくなります。若い世代にとっては、年金制度への理解を深めるための重要な手段です。年金の仕組みを理解すれば、将来に向けて計画的な準備を進められるでしょう。
加入実績に応じた年金額とは
「ねんきん定期便」には、「これまでの加入実績に応じた年金額」という項目が記載されています。この金額は、これまでに納めた保険料の実績にもとづいて算出された、将来受け取れる年金額(年額)です。これらの金額は、今までの納付実績を反映したものであり、あくまで目安です。
金額を見て、「こんなに少なくて大丈夫かな?」と不安になるかもしれませんが、国民年金は原則として60歳までの加入です。
60歳を過ぎても会社員として働き続けるケースもあり、厚生年金に加入すれば将来受け取る年金額は増える可能性が高くなります。年金制度は基本的に積み立て式であり、保険料の納付期間が長いほど、将来の年金額も増加することを理解しておきましょう。
自分で資産を形成するためのポイント
ここでは、自分で資産を形成するためのポイントを紹介します。
20~30代の場合
20代は社会に出たばかりで、資産を積み上げるには時間がかかりますが、早めに始めることで将来的に安定した資産形成を目指せます。若い世代は、少額から始められる投資方法を活用するのがポイントです。
例えば、NISA(つみたて投資枠)は、元本が少なくても始められるため、早い段階で投資経験を積めます。リスクは比較的少なく、元本割れが起きた場合でも損失は限定的と考えられるため、投資リテラシーを養うには最適な方法といえるでしょう。
30代は徐々に収入が増えていくとともに、一般的に結婚や出産、住宅購入などの大きなライフイベントに直面する時期です。生活費が増える中でも、比較的少額で始められるNISA(つみたて投資枠)の活用がおすすめです。
また、収入が増えることで投資額を増やせられれば運用の幅も広がるため、投資信託などの専門家に運用を任せる方法も検討するとよいでしょう。