テレビや電子レンジの「コンセント」を抜くようにしていますが、これって本当に「節約効果」があるのでしょうか?
電気代を節約するために、使用していない電化製品のコンセントを抜くようにしている方は少なくないでしょう。しかし、実際にその節約効果はどれほどあるのか気になる人も多いのではないでしょうか。   本記事では、電化製品のコンセントを挿したままにしておくことで発生する待機電力について解説します。

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コンセントを挿したままにすると発生する電力

電化製品のコンセントを挿したままにすると、待機電力が発生します。電化製品を使っていなくても、電力が発生している以上は電気代がかかります。
 
電化製品の電源を入れるとすぐに運転が開始されるのは、待機電力によって通電されているからです。また、電化製品を利用していないときに、液晶表示やデータの保存機能が維持されているのも待機電力によるものです。
 
資源エネルギー庁によると、1世帯当たりが消費している待機電力は年間で228キロワットアワーとされています。1世帯当たりの全消費電力量は4432キロワットアワーで、その5.1%が待機電力です。1キロワットアワーの電力料金を31円とすると、年間で7068円の電気代が待機電力によって発生していることになります。
 
同庁によると、待機電力量が多い電化製品は、ガス温水器(全体の19%)やテレビ(10%)、エアコン(8%)、電話機(8%)などとされています。
 

コンセントを抜いたほうがよい電化製品

ここからは、コンセントを抜いておくほうがよい電化製品について、それぞれ解説します。コンセントを抜く際の注意点などを確認して、節約のための参考にしてみてください。
 

テレビ

前述のとおり、資源エネルギー庁によると、年間の待機電力量の10%をテレビが占めています。そのため、優先的に待機電力の節約を行いたい電化製品のひとつといえます。外出時など、テレビを見ないときは主電源を切り、コンセントを抜いておくとよいでしょう。
 
ただし、テレビのコンセントを抜くと録画予約などの設定が失われるケースがあります。電源を入れた際に再設定する必要があるため注意してください。
 

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