今まで「一万円札」に採用された「人物」は「何人」いる? それぞれの功績と、お札の発行年度について解説
2024年に新紙幣が発行されることが決まったとき、紙幣にどのような人物が採用されたのかに注目が集まりました。新一万円札に採用されたのは、近代日本経済の父とも呼ばれる「渋沢栄一」です。   これまでに発行された一万円札に採用された人物は、渋沢栄一を含めて3人存在します。   そこで本記事では、現在発行されている一万円札に描かれている「渋沢栄一」、そしてこれまでの一万円札に採用された人物が誰であるのか、それぞれの功績やお札の発行年度について解説します。

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聖徳太子

1958年から1986年まで発行された一万円札に採用されたのは、聖徳太子です。
 
聖徳太子は、飛鳥時代の政治家であり、国内の法制度を確立し、日本に仏教を広めた偉人として知られています。
 
日本史上最初の女帝である推古天皇が即位した際、聖徳太子は天皇の補佐を行う摂政として国政に携わりました。冠位十二階を制定し、能力に応じた人材登用を進めたり、遣隋使(けんずいし)を派遣して海外の文化を積極的に取り入れたりしたことでも知られています。
 
また聖徳太子は仏教を保護し、大阪府の四天王寺や奈良の法隆寺などの寺院を建設したことでも有名です。
 
聖徳太子は、一万円札だけでなく、五千円札や千円札、百円札の肖像として選ばれており、これまでで最も多くのお札に採用された人物とされています。
 

福沢諭吉

国立印刷局によると、福沢諭吉が肖像となった1万円札は、2004年に発行された1万円札と1984年から発行された1万円札の2種類があるようです。
 
福沢諭吉は、幕末から明治時代の啓蒙思想家・教育者であり、慶応義塾大学の創設者です。「天は人の上に人を造らず」という名言でも知られています。
 
1872年にはベストセラーである「学問のすゝめ」を出版し、教育の重要性を世の中に広めました。
 
福沢諭吉は、日本の近代教育の発展はもちろん、政治活動や朝鮮の独立運動、伝染病研究施設の設立など、さまざまな支援活動に注力し、幅広い分野で社会に貢献した人物だといわれています。
 

渋沢栄一