在職老齢年金とは、厚生年金に加入して働きながら年金を受給する人の老齢厚生年金の月額と給与や賞与の月額(総報酬月額相当額)の合計額が支給停止調整額を超えると、超えた分の2分の1の年金が支給停止となる制度です。
 
2025年度の支給停止調整額は51万円となり、2024年度よりも1万円増額されました。
 
現在、給与や賞与が多くて年金が一部または全部が支給停止されている人でも給与や賞与に変動がない場合、年金を受け取れる額が少し増える場合があります。
 

まとめ

2025年度の国民年金の満額は前年度比で月額+1308円(+1.9%)の増額となりましたが、物価上昇には及ばない範囲での引き上げとなりました。また年金支給額だけでなく、国民年金保険料も増額されました。
 
このまま物価上昇が継続すると、物価上昇に賃金上昇が追いつかなくなり、年金支給額が増えても、家計は苦しくなる一方です。老後資金の準備や物価上昇に対応するために、資産運用に取り組む、老後もできるだけ長く働くなどの対策を検討する必要があるかもしれません。
 

出典

厚生労働省 令和7年度の年金額改定についてお知らせします
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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