【2025年4月から】JR西日本の一部区間で「運賃」が改定!「高くなる区間・安くなる区間」は? 定期の購入は3月中にすべき? JR西日本の“運賃改定ポイント”を解説
JR西日本の運賃が、京阪神エリアにおいて2025年4月1日から改定されます。さまざまなものやサービスの価格が上がっている中、この話を聞いて運賃が上がることを心配する人も多いかもしれません。   実際に運賃が上がる区間もありますが、運賃が下がる区間もあります。また、定期券を購入している人は、買うタイミングによって、運賃改定後も改定前の金額で一定期間利用できます。   本記事では、2025年のJR西日本の運賃改定内容や、定期券をお得に購入する方法を解説します。

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JR西日本の運賃改定の背景

JR西日本が管轄する京阪神エリアの電車運賃は、長らく見直されておらず、運賃の水準がサービスと不一致になっている状態が続いていました。そもそも、京阪神エリアの運賃体系は複雑で、次の3つの区分によって運賃体系が異なります。

●大阪環状線内:1キロメートルあたり13.25円
●電車特定区間:同15.30円
●幹線(拡大区間):同16.20円

今回の見直しでは、京阪神エリアにおける大阪環状線内と幹線の区分を廃止し、電車特定区間に一本化されます。見直し前後の路線区分は下の図表1の通りです。
 
図表1

JRおでかけネット 【2025年4月1日購入分より】京阪神エリアにおける運賃体系の見直しについて
 

運賃改定によってどれくらい料金が変わる?

今回の運賃改定率は、電車特定区間で比較すると1.3%の改定率です。もともと料金が低めに設定されていた大阪環状線内は上昇率が1.3%よりも高く、反対に幹線から電車特定区間に変更されるエリアでは、改定前よりも運賃が下がります。具体的な金額は図表2の通りです。
 
図表2

西日本旅客鉄道株式会社 京阪神都市圏における運賃体系の見直しについて より筆者作成
 
図表2の運賃にかかわらず、移動距離が10キロメートル以内の区間については、図表3の金額が適用されます。
 
図表3