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JR西日本の運賃改定の背景
JR西日本が管轄する京阪神エリアの電車運賃は、長らく見直されておらず、運賃の水準がサービスと不一致になっている状態が続いていました。そもそも、京阪神エリアの運賃体系は複雑で、次の3つの区分によって運賃体系が異なります。
●大阪環状線内:1キロメートルあたり13.25円
●電車特定区間:同15.30円
●幹線(拡大区間):同16.20円
今回の見直しでは、京阪神エリアにおける大阪環状線内と幹線の区分を廃止し、電車特定区間に一本化されます。見直し前後の路線区分は下の図表1の通りです。
図表1
JRおでかけネット 【2025年4月1日購入分より】京阪神エリアにおける運賃体系の見直しについて
運賃改定によってどれくらい料金が変わる?
今回の運賃改定率は、電車特定区間で比較すると1.3%の改定率です。もともと料金が低めに設定されていた大阪環状線内は上昇率が1.3%よりも高く、反対に幹線から電車特定区間に変更されるエリアでは、改定前よりも運賃が下がります。具体的な金額は図表2の通りです。
図表2
西日本旅客鉄道株式会社 京阪神都市圏における運賃体系の見直しについて より筆者作成
図表2の運賃にかかわらず、移動距離が10キロメートル以内の区間については、図表3の金額が適用されます。
図表3