
▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認
特殊乗車券とは?
国会議員には、JRの運賃が無料になる「特殊乗車券」が交付されます。この乗車券の対象には、新幹線のグリーン車も含まれているため、国会議員はタダで乗車することができるのです。
この乗車券には、議員の名前や有効期限が記載されており、駅の窓口で提示した上で、別の申込書に乗車区間や列車名などを記入することで新幹線や特急の指定席券と引き換えることができます。使用回数に制限はなく、有効期限は1年間ですが、毎年更新されるのです。
特殊乗車券は本当に必要?
特殊乗車券は、国会議員が職務を遂行するための移動手段として交付されているものです。これは、「国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律」に従って提供されていますが、この制度には疑問の声も少なくありません。
実際、特殊乗車券が不正に使われるケースも報じられています。例えば、元議員が知人女性との温泉旅行に公務用の特殊乗車券を使った疑惑が浮上し、その不正使用が問題視されました。このような事例が明らかになると、正しく特殊乗車券が使われていないことに対して、不快感を覚える人もいるでしょう。
国会議員にとっては新幹線に無料で乗車できるのは当たり前かもしれませんが、その費用は私たちの税金で賄われています。また、議員は国会が定める予算の範囲内であれば、新幹線のグリーン車に加え、航空券引換証を使って飛行機のファーストクラスに乗ることもできます。その特権には驚かされます。
納税者としては、不正の報道が出る度に、その使い方に納得できないと感じたり、必要性について疑問を感じたりするのは当然のことといえるでしょう。