立ち会い後に賃貸物件の傷が見つかって請求されたときは、焦らずに対応するのがポイントです。契約書の内容を確認し、追加請求に納得できないときは、大家や消費者センターに相談してみてください。
契約書の確認
立ち会い後に追加請求された場合、まずは契約書の特約事項を見てください。特約の部分に記載があった場合、「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に沿っていなかったとしても請求に従わなければなりません。例えば「設備の修理費」は本来、大家(賃貸人)の負担ですが、特約に設備の修理費は賃借人が負担する旨記載されている場合は、請求されるケースがあります。
大家に相談
追加請求に納得がいかない場合は、大家にその旨しっかりと伝えましょう。値下げしてもらえたり、追加請求がなくなったりする可能性があります。
大家に値下げ交渉するときのポイントは、根拠を提示することです。「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」や「契約書の特約」を参考にしながら話をするようにしてください。
消費者センターなどに相談
大家との話し合っても納得できない場合、例えば「国民生活センター」や「消費者ホットライン」、「日本消費者協会」などといった消費者センターに相談してみましょう。賃貸物件に関するトラブルの相談にのってくれ、適切なアドバイスを受けられるでしょう。
賃貸マンションの退去立ち会いは、明るい時間に行い、トラブルを避けよう
賃貸マンションの退去立ち会いは、暗い時間に行うと傷は見つかりにくいかもしれませんが、後から追加請求がくる可能性があります。「一度は請求なしと言ったのに……」「こんな傷をつけた覚えがない」などといったトラブルを避けるためにも、明るい時間に退去立ち会いを行うのがおすすめです。もし退去立ち会い後に追加請求がきたときは、焦らずに対処しましょう。