わが家は40代夫婦で貯金額は「200万円」ほどです。子どもの進学でお金がかかるのでもっと貯めたいのですが、40代夫婦の貯蓄額は平均どのくらいなのでしょうか?
老後の生活費や子どもの教育費などの目的で、貯金をしている方も多いと思われます。特に40代は子どもの進学などにお金がかかる時期であることから、どの程度貯金すればよいのか知りたい人もいるでしょう。   目標とする貯金額を決めるときに参考にしたいのが、平均的な貯蓄額です。本記事では、40代夫婦の貯蓄額の平均はどのくらいなのかについて解説します。

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子どもの教育費はどのくらい?

まずは、子ども1人にかかる教育費がどのくらいなのかをみていきましょう。文部科学省による「令和5年度子供の学習費調査」によると、学習費総額は図表1のようになっています。
 

文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」をもとに筆者作成
 
一番安い場合はすべて公立の場合で166万1238円、一番高い場合はすべて私立で476万6092円です。さらに高校卒業後に大学や短大、専門学校へ進学する場合はさらに費用がかかります。この結果から、すべて公立の場合でも最低200万円は必要になると考えてよいでしょう。
 

40代の貯蓄平均額

次に、40代の平均貯蓄額はどのくらいなのかをみていきましょう。金融広報中央委員会による「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)」によると、平均貯蓄額は889万円となっています。
 
その一方で、40代二人以上世帯では約26.8%が「金融資産非保有」(貯蓄なし)という結果が出ています。また、300万円未満の貯蓄しかない家庭も23%程度存在し、生活費や教育費などでお金がかかる時期であることから、なかなか貯金ができていない家庭もあると考えられます。
 
なお、現金の貯金だけでなく、株や投資信託といった金融資産を確保している家庭もあります。
 

貯金以外に教育費を確保する方法