「固定電話」を解約すると節約になりますか? かかっている費用について教えてください。
スマートフォンが当たり前になった今、「家の固定電話って本当に必要?」と感じている方も多いのではないでしょうか。「使っていないのに毎月の基本料金だけ支払っている……」、そのような状態なら固定電話の見直しは節約の大きなチャンスです。   本記事では、固定電話の費用の内訳や解約による節約効果について解説します。無駄な出費を減らしたい方は、ぜひ参考にしてください。

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固定電話にはどんな費用がかかっている?

まずは、固定電話の基本的な費用構造を確認しましょう。NTT東日本の「加入電話」を例に挙げると、以下のような料金が発生します。

●基本料金(プッシュ回線):月額1760円(税込み)
●通話料:固定電話から固定電話の場合、全国一律9.35円/3分(税込み)
●ナンバー・ディスプレイなどのオプション:月額440円(税込み)

これらを合計すると、使用頻度によって異なりますが、使っていなくても月2000円前後の支払いが発生している家庭も多いです。年間にすると2万4000円以上の固定費となり、利用頻度が少ない場合は見直す余地があります。
 
さらに、インターネット回線とセットで契約している場合、「ひかり電話」などのIP電話サービスを利用しているケースもあります。この場合の基本料金は月550円(税込み)程度と安めですが、それでも使っていなければ無駄な出費といえるでしょう。
 

解約すればどのくらい節約できる?

固定電話を解約することで、基本料金分の支出がゼロになります。例えばNTTの加入電話(プッシュ回線)の場合、月額1760円(税込み)の基本料金が不要となるため、年間で2万1120円の節約になります。
さらに、ナンバー・ディスプレイなどのオプションサービスを利用していれば、それらの費用も合わせて削減可能です。
 
また、電話機本体の維持費や修理費、ケーブル類の取り回しなどの手間も不要になります。電話線の位置に縛られず部屋を使えるという意味でも、解約によるメリットは意外と大きいのです。
 
一方、NTT加入電話の「施設設置負担金(加入権)」を保有している場合、その権利は使わなくなっても保持される形となります。権利の返金は基本的にないため、「もったいないから解約しない」という考え方をされる方もいますが、加入権の価値はほとんどなく、費用対効果の面では維持のメリットは薄れています。
 

解約する前に確認すべきことは?