「フライトナース」は「一般の病院の看護師」と年収は違う?どのような“資格”や“経験”が必要?
テレビドラマや映画で話題になったこともあり「フライトナースを目指したい」と考える人もいるようです。一般の看護師と比較して、年収や仕事内容にはどういった違いがあるのでしょうか。また、フライトナースになるために必要な資格や経験について知りたい人もいるでしょう。   そこで今回は、フライトナースの年収や必要な資格・経験について調べてみました。フライトナースの仕事内容もご紹介しますので、参考にしてください。

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フライトナースとは? 一般の病院の看護師と年収は違う?

フライトナースは、ドクターヘリに搭乗して救急患者のもとへ駆けつけ、フライトドクターの治療をサポートしたり同伴する家族に寄り添って不安を和らげたりする任務を行います。患者を円滑に搬送するために、現場の消防・救急隊員やパイロットなどに協力を依頼する役割もあります。
 
認定NPO法人救急ヘリ病院ネットワーク HEM-Netによると、2024年2月時点でドクターヘリは全国47都道府県に57機が配備されているとのことです。フライトナースは、ドクターヘリが配備されている病院の救命救急センターに所属し出動要請に備えつつ、出動時以外では看護師の後方支援を行います。
 
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」を基に看護師の平均年収を算出すると以下の通りです。
 

・きまって支給する現金給与額:35万2100円
・年間賞与その他特別給与額:85万6500円
・年収換算:508万1700円

 
実際の年収は、勤務先や勤務年数などによって異なるでしょう。フライトナースの場合は、ドクターヘリを配備している大規模な病院に勤務することになり、さらに危険搭乗手当や特殊勤務手当などが発生して、看護師の平均よりは高くなることが考えられます。
 
一例として、フライトナース勤務のある求人を調べてみたところ、基本給は27万9000円~34万1200円(夜勤月4回と資格手当などを含む)に設定されていました。ボーナスは年に2回、それぞれ基本給2ヶ月分が支給されます。これを基に推定年収を算出すると、446万4000円~545万9200円です。
 

フライトナースになるために必要な資格や経験とは?