母が亡くなり、「サブスクの解約」に手間取っています。契約者が「亡くなった」場合でも、解約できないと料金を支払い続ける必要があるのでしょうか?
現代では、動画配信サービスや音楽ストリーミングなど、さまざまなサブスク契約が一般的です。しかし、契約者が亡くなった場合に契約状況がどうなるのか知らない人も多いでしょう。   本記事では、亡くなった方のサブスク契約の解約方法や相続放棄の注意点、終活における情報整理のポイントについて解説します。

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サブスクは契約者が亡くなっても自動で解約されない

サブスクリプションサービスは、契約者が亡くなっても自動的に解約されることはありません。サービス提供者は契約者の死亡を把握できる仕組みがないため、自動解約が行われないのが一般的です。その結果、解約手続きがされなければ、契約者の死亡後も料金が請求され続ける可能性があります
 
契約を停止するには、相続人などが代わりに解約手続きを行う必要があります。契約者が亡くなれば自然に解約されると思い込んでいると、気づかないうちに不要な支払いが続くことになりかねません。
 
解約漏れを防ぐためには、まず契約しているサブスクを特定することが大切です。銀行口座の引き落とし履歴やクレジットカード明細を確認し、未解約の契約がないかきちんと調べましょう。
 

引き落とし口座の凍結によって契約破棄になるケースが多い

亡くなった方のサブスク契約は、引き落とし先の口座やクレジットカードが凍結されることで支払いが停止し、結果的に契約が破棄されるケースが多いようです。
 
多くのサブスクでは、一定期間支払いが滞ると契約が自動的に消滅する規約が設けられています。そのため、直接解約手続きを行わなくても支払いが停止することで契約が終了する場合があるでしょう。
 
遺族が故人のクレジットカードを停止し、数ヶ月後に支払いが止まったことでサブスクの存在に初めて気づいたケースもあります。中には契約自体に気づかず、そのまま放置してしまう場合も少なくありません。
 

放置していると延滞分や損害金の請求を受けることも