20代でNISAを利用している人はどのくらいいる? 改めて知っておきたいNISAの基本情報も解説
将来への資産形成に関心の高い20代の間で、NISA(少額投資非課税制度)の利用が広がっています。   この記事では、20代のNISA利用率と利用者が増加している背景、NISAの基本的な仕組みやメリット、そして若い世代に合った投資戦略を解説します。

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NISAとは

NISAとは、2014年1月からスタートした少額投資が気軽にできる制度です。NISAの最大の特徴は、運用益が非課税という点です。通常、株式や投資信託などに投資して利益を得た場合、20.315%の税金がかかります。
 
しかし、NISA口座で得られた利益は非課税となり、運用益をそのまま受け取ることができるため、多くの方に利用されています。
 
以前、NISAには複数の種類がありましたが、2024年1月から新制度が開始され、「新NISA」として統一されました。新NISAでは、期限のあった非課税保有期間が無期限となり、制度が恒久化されたため、長期的な資産形成がしやすくなったのです。
 
新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2種類があります。つみたて投資枠とは、年間投資上限額は120万円で、少額からの長期・積立・分散投資に適しています。成長投資枠とは、年間投資上限額は240万円で、株式や投資信託など、幅広い商品に投資可能です。
 
この2つの枠を合わせると年間投資枠は最大360万円となり、非課税保有限度額は1800万円に拡大されました。これにより、若い世代からもNISAが注目されています。
 

20代のNISAの利用率

「Ponta」を運営する株式会社ロイヤリティ マーケティングが実施した、「Pontaリサーチ」調べの「新NISAの利用状況に関する調査」によると、新NISAをすでに利用している人の割合は全体で28.6%、20代では28.5%という結果でした。
 
「2025年から利用を開始したい」と回答した20代の割合は10.0%と、他の年代よりも高く、今後もNISAを利用し始める人が増えることが予想されます。
 
NISAに関心を持ったきっかけとして、20代では「家族や友人のすすめ」が44.4%と他の年代と比べても圧倒的に高い割合を占めていました。投資や資産運用の知識があまりない20代にとって、身近な人からの勧めがNISAを始めるきっかけとなることが多いようです。
 

投資(資産運用)に関する意識と実態