一人暮らしの娘へ毎月「7万円」の仕送りをしています。家計がカツカツなのですが、ほかの家庭も同じくらいの仕送りをしているのでしょうか?
親元を離れて一人暮らししている子どもに経済的援助をする親もいるでしょう。例えば大学生でそれほど多くの収入がない子どもがいる場合、親は家賃やそのほかの生活費に充ててもらおうと何万円も仕送りするケースがあります。   しかし親側に経済的なゆとりがない場合、仕送りが負担になることがあるかもしれません。今回のケースでは月7万円の仕送りをしているようですが、親側の家計はひっ迫しているようです。   本記事では、7万円の仕送りが平均的なのかとあわせて、一般的にどれくらいの仕送りが行われているのか解説します。

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子どもに経済的援助をしている家庭はどれくらい?

一般社団法人信託協会によると、子どもに経済的援助をしたことがある糧は、全体の51.3%にのぼりました。
 
年代別に見ると、40代の親による援助率が53.3%と最も高く、80代が49.3%と最低でした。それでも平均では過半数の親が援助をしています。
 
援助の内容を表1にまとめました。
 
表1

費目 全体に対する割合
結婚関連 35.2%
レジャー 26.6%
子育て 25.3%
保険・医療 21.7%
妊娠・出産 12.5%
その他生活費 56.3%
その他 8.4%

出典:一般社団法人信託協会「結婚・子育て支援信託に関する調査(2024) 結果報告書」を基に筆者作成
 
結婚や出産など特別なイベントでの経済的援助だけでなく、生活費やレジャー費など日常生活での出費をサポートする親も少なくないようです。実際、生活費をサポートしている親は56.3%と過半数います。
 
しかし、仕送りしているからといって、親世帯の経済事情が裕福とは限らないでしょう。今回のケースのように「カツカツ」の状態でも仕送りしている家庭が一定数いる可能性はあります。
 

親からの仕送り額はどれくらい?