
▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
預金の金利は約1年前と比べて100倍まで増えている
2024年3月から2025年にかけて、銀行の普通預金や定期預金の金利はどんどん上昇しています。
日本銀行によれば、2024年2月時点の預金種類別店頭表示金利の平均年利率等(月次)は、普通預金は0.001%、定期預金は0.005%でした。
ところが、2024年3月に普通預金の金利が0.002%と2倍になったのを皮切りに、同年9月には普通預金が0.091%、定期預金が0.033%と、それまでの金利水準から一気に上昇しています。
2025年2月時点の金利は、普通預金が0.098%、定期預金が0.131%になっています。
三菱UFJ銀行やみずほ銀行などの一部のメガバンクでは、普通預金金利が0.1%以上になっているケースもあり、金利上昇前の0.001%から考えると100倍も金利が上昇したことになります。
金利上昇の転機になったのは、2024年3月の「マイナス金利解除」でしょう。日銀が目標としている2%の「物価安定の目標」が持続的かつ安定的に実現していくことが見通せる状況になったことから解除されましたが、その後も日銀による利上げが続いており、それに伴い銀行の金利も上昇しています。