
▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
奨学金は借金であることに変わりはない
奨学金は「借金ではない」と考える人もいますが、実質的には借金と同じです。確かに日本学生支援機構の奨学金には、1ヶ月分の支払いを最大4分の1まで減らす「減額返還制度」や、一時的に返還期間を猶予してもらえる「返還期間猶予制度」があり、一般的な借金よりも優しい一面を持っています。
しかし、これらの制度は支払いを先送りするだけであり、元本が免除されるわけではありません。
奨学金であっても、返済が滞れば裁判を起こされ、財産の差押えが行われる可能性があります。また、3ヶ月以上の滞納で個人信用情報機関に登録されるため、クレジットカードや住宅ローン、カーローンの審査にも影響を及ぼしかねません。さらに、住宅ローンやカーローンなどほかの借金の申込時には奨学金残高の申告が必要です。
このように、奨学金は一般的な借金と変わらない側面を持っています。結婚後の生活に影響を与える可能性がある以上、婚約者にきちんと伝えることが大切です。
奨学金の返済を隠したまま結婚すると起こるトラブル
奨学金の返済を隠したまま結婚すると、どんなトラブルが起こるのでしょうか? 具体的には以下の3つが考えられます。
あとから知られたときに信頼が揺らぐ
結婚後に奨学金返済の存在が発覚すると、「なぜ言ってくれなかったのか」と不信感を抱かれるかもしれません。奨学金の有無よりも、「隠していた」という事実そのものが問題視されてしまいます。
信頼は一度揺らぐとなかなか取り戻せないものです。結婚後に信頼を損なわないためにも、奨学金のことを正直に話し、納得してもらった上で結婚生活を始めましょう。