「リバースモーゲージ」は、自宅に住みながら融資を受けられることや、本人が亡くなった場合でも配偶者が契約を引き継ぐことが可能といった点がメリットです。
また、「一括融資型」などニーズに合った融資タイプを選べます。注意点としては、金利変動のリスクがあること、本人と配偶者のほかに同居人がいる際は利用できない可能性があることなどが挙げられます。なお、利用限度額を超えた融資は受けられないため注意が必要です。
「リースバック」のメリットは、住宅ローンが残っていても申し込みが可能で、「買い戻し特約」を契約していれば将来的に買い戻しができる点です。中には、ホームセキュリティーといったサービスを提供してくれる事業者もあります。
デメリットとして、自宅を売却するため所有権が変わること、売却金額は低めに設定されていること、自宅の設備を自由に設置・撤去ができないことに注意しましょう。
「リバースモーゲージ」と「リースバック」はどちらがおすすめ?
「老後の生活資金を補いたい」「住環境を改善したい」と考えている人は、自宅を担保に融資を受けられる「リバースモーゲージ」がおすすめです。「まとまった資金を得たい」「手元の資産だけでは不安」といった人には、「リースバック」が向いているといえるでしょう。
どちらの方法を選ぶにしても、住宅を資産として活用する際は、中長期的に計画を立てて進めることが重要です。
まとめ
扱いに困っている自宅を活用する方法として、「リバースモーゲージ」や「リースバック」があります。それぞれ仕組みや利用条件が異なるため、利用を検討する際は明示されている内容をよく確認し、希望に合うものを選びましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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