60歳で定年退職して再就職する場合、求職活動期間中は、失業給付(基本手当)を受け取ることができます。定年退職の場合は、最高で被保険者期間20年以上の150日分です。
所定給付日数を残して再就職できた場合、「高年齢再就職給付金」や「再就職手当」を受け取れます。
高年齢再就職給付金は、基本手当の基礎の賃金日額(30日分)の75%未満である場合、再就職先の賃金月額から最大15%まで給付されます。ただし、離職前の被保険者期間が5年以上で、所定給付日数を100日以上残して再就職した場合のみです。
所定給付日数の3分の1以上の基本手当を残して再就職し、かつ再就職後に雇用保険に加入すれば「再就職手当」を受け取れます。基本手当を3分の1以上残して再就職したら残った基本手当の60%分、3分の2以上残して再就職したら残った基本手当の70%が給付されます。
以上のことから、再就職する場合には、できるだけ早い段階で再就職先を見つけるのがよいでしょう。
定年後の働き方を選ぶポイント
定年後の働き方を選ぶ際には、老後の生活費を試算し、必要な収入を確保できる働き方を選ぶ必要があります。そして、仕事とプライベートのバランスを保てる「ワークライフバランス」も考慮し、老後を楽しむことも重要です。
例えばシルバー人材センターには、地域貢献や健康のために仕事を求める高齢者が集まるため、気の合う仲間を見つけられる場所としても有効です。また、技能講習なども開催しており、新しいことに挑戦する楽しみも体感できます。
仕事にやりがいを感じることは、精神面での健康にもつながるため、自分に合った働き方を選びましょう。
自分らしい働き方を見つけよう
定年後の働き方は、再就職や継続雇用など、多様化しています。自分に合った働き方を選ぶためには、健康状態、生活費、やりがい、ワークライフバランスなどを考慮することが重要です。
定年後の再就職を目指す場合、早めに行動することで、再就職手当をより多く受け取れます。無理なく働けるセカンドライフを実現しましょう。