将来は“医者になりたい”息子。応援したい気持ちはあるのですが、「世帯年収480万円」で医学部の学費を払うのは難しいでしょうか?
将来の夢として「医者」と答える子どももいるでしょう。医者になるには医学部へ進学しなければならないため、高額な学費の用意が必要です。世帯年収によっては、子どもの学費が用意できないと不安になる家庭もあるでしょう。   今回は、医学部へ進学するために必要な費用や、教育資金を貯金するコツ、学費が不足しそうなときはどうすればよいのかなどについてご紹介します。

▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?

医学部へ進学するために必要な費用とは?

子どもが医学部に進学する場合、学費は6年分必要になります。ほかの学部よりも高額な場合が多いので、費用はよく確認しておきましょう。
 
文部科学省の「令和5年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等平均額(定員1人当たり)の調査結果について」によると、医学系の私立大学に進学した場合の初年度平均費用は以下の通りです。

●入学料:136万98円
●授業料:265万6053円
●施設設備費:106万3284円
●実験実習料:29万323円
●その他:146万1294円
●合計:683万1051円

もし必要な金額が平均と同じだとすると、世帯年収が480万円の場合、年収よりも約1.4倍多い金額を初年度に用意しなければなりません。また、授業料が初年度と同額程度で6年分必要とすると、授業料だけで合計1593万6318円がかかります。
 
ほかの諸費用も6年間必要だと考えると、3000万円程度の教育資金は準備しておいた方がよいでしょう。すぐに用意できる金額ではないので、早いうちから計画的な教育資金作りが大切です。
 

子どもの進学に向けて貯金をするコツ

高額になりやすい医学部の費用をねん出するためには、早いうちからコツコツと教育資金を貯金し始めることが大切です。必要な金額より少し多い額を目標金額として、貯金計画を立てましょう。長期の積立預金を活用すると、生活費と混同せずに貯金できます。
 
また、生活費の見直しも行いましょう。不要な出費がある場合は少しでも削ることで、教育資金に回せます。さらに、子どもが18歳になるまでにかかるであろう費用をリストアップすると、毎月いくらを教育資金に回せるか分かりやすくなるのでおすすめです。
 

費用が足りないときはどうすればよい?