
▼セルフレジになったら「客に仕事をさせるのか!」と暴言を吐かれた! 仕事だし我慢するしかないの?
許可なく撮影で50万円の請求に?
例えば日本では、許可を得ていないのに店内を勝手に撮影すると、10万円から50万円の損害賠償を請求されるリスクがあります。店舗のオーナーには施設管理権があり、施設内の録音や撮影を禁止することができます。「撮影禁止の注意喚起がないから撮影できる」と思っていると危険です。
たとえ撮影禁止の張り紙がされていないとしても、店舗のオーナーが「撮影禁止」と決めた場合、撮影したり録音したりすることができないケースはあると考えられます。名誉権侵害などの不法行為があると、さらに損害賠償の金額が増える可能性があります。
中国では写った店内のQRコードでトラブルも
中国では、レストランでの食事中に料理の写真を撮影し、SNSにアップしてトラブルに見舞われた例があります。中国の飲食店を訪れた女性がインターネット上にアップした写真には、注文用のQRコードが写っていました。
この女性はそれに気づかずSNSに投稿してしまい、自分が注文していない大量の料理がテーブルに届きました。SNSの投稿を見ていた人たちが、いたずらで料理を注文していたのです。最終的に女性には6万ドル(約900万円)分の請求書が来てしまったと、2023年12月に海外で報じられています。
日本においても、注文用のQRコードをスマートフォンで読み取りメニューを頼む形態の飲食店が増えてきました。紹介したのはあくまで中国の事例ですが、QRコードが写り込んだ状態で写真をSNSにアップする行為にはリスクがあるといえます。